2007/5/22

日本の知力崩壊が始まった、というニュースを読んで。  ニュース

情報に強い優秀な人材はいまどんどん外資系企業に引き抜かれつつある。今年、東大の情報系のいちばん優秀な人材が集まっている情報科学科の修士課程卒業生のトップグループはドサッとまとめてグーグルに抜かれてしまったという。

あのNHKのドキュメンタリーにもあったが、いまグーグルは世界中の優秀な人材をかき集めているところなのである。

と言う、立花隆さんの書かれた記事を読んで、日本の将来に不安を感じ始めた。

日本の情報産業の弱さとして、プログラミングの水準の低さがあることは前から指摘されていたが、全体の水準が低いところにもってきて、若手の優秀な人材がどんどん抜かれてしまうのだから、日本の情報産業に未来はないという結論になるそうだ。

基本的な頭の働かせ方が大問題。
つまり、日本の小中学校の数学の水準を上げるところからはじめるしかないだろう、と。

プログラミングというのは、それに必要なのは高等数学の知識というより、数学的にものごとを考えられるかどうかという基本的な頭の働かせ方らしい。

コンピュータのプログラミングの要点は、いかにすれば複雑な計算を分解して単純な計算の集積に変えてしまうかを考えるところにある

・・と難しいことを言われてもよくわからないが、少なくても今の日本の学習方法を続けていたら、情報分野で世界に勝てないと言う事は明らからしい。

そういえば、ITに強いインドの数学、びっくりさせられる。以前に電車の中でインド人の家族と友達になり、小学生だった娘とそのインド人の女の子がなにやら算数の話を始めた。その子は娘に「この問題解ける? と数式を書いてきた。 その子は二桁の掛け算もいとも簡単にやってのけた。 何でも二桁(どこまでの二桁かわからないが)の掛け算を暗算で出来るように学校で習ったとか。 九九を覚えただけの日本人と数学レベルとはレベルが違うって事を始めて思い知らされたのだった。

コンピュータはかけ算すら足し算の繰り返しとして計算する。そういう数学の基礎中の基礎をちゃんと理解しているかどうかが最も重要なのだ。いいかえれば小中学校時代に算数・数学の基礎をしっかりやらせるかどうかが決定的に重要なのだそうだ。

日本の国力の基礎部分が崩壊しつつある
ところが、ゆとり教育のせいか、あるいはそれ以前の問題からか、いま日本の大学生の多くが小中学校レベルの算数・数学すらできないほどに基礎数学力がダウンしているんだそう。

問題はもはや、情報産業とかプログラミングの世界の問題ではない。日本の国力の基礎部分が崩壊しつつあるという問題なのだ。

小中学校レベルの算数すら十分にできない連中が大学にゆうゆうと入ってきて、その欠落を補うこともなしに、そのまま社会に送り出されてゆくというレベルの大学がゴロゴロあるという国に日本がなってしまっているというところが問題なのだ。そういう連中があと10年もすれば日本の各界で中堅的担い手として登場してくる。そんな国に未来があるわけがないではないか。

そう、立花さんは結論付けられている。




今年から、大学には、「ゆとり教育100%」つまり、学校に入ってから全過程ゆとり教育でやってきましたという連中が入ってくるようになって、大学の先生方をとまどわせているそうである。

「このところ大学生の質がどんどん低下するばかりと思っていたら、今年はそれに輪をかけてひどい」という声があちこちで聞かれるのだそう。

彼らが大学を出て一般社会に出ていくのはあと4年後のことになる。ゆとり教育の是正措置が少しはじまりかけたとはいえ、それが効果をあらわすのは、ずっと先になる。

今年大学に入学した学生って、全過程ゆとり教育を受けてきた学生だって事、この記事を読んで初めて知った。ゆとり教育と言うのはよく聞いてはいたのだが・・。

あらまあ〜、それってうちの子のことだわ。我が家の一人娘は来年にはこちらの大学を卒業する予定なのだが、日本の小学校の時の同級生は、この春大学に入学した。

って事は、うちの子も日本で全面的にとり教育を受けてきたってことなのよねぇ〜。
・・・だったかしら? 全然記憶にないのだが。

そういえば、本来なら小学3年生で習う事を、4年生で習うように変わったとか・・・言われてみれば、いろいろあったような・・。

やっぱりそれって問題だったのね。

でも、オーストラリアの数学学習に比べたら、はるかにいいと思うけど。
いずれにせよ、日本の優秀な頭脳が海外に、とりわけアメリカに流れていくのだけは、くい留めて頂きたいと思う。
絶対に、絶対に!
・・ですよね。 ガンバレ、日本!
いえ、頑張っていただきたい日本様です。私達海外に暮らすものとしては、日本の経済の強さは日々有難く、誇りに思っている事ですから、そう日本人として。


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2007/5/29  9:06

投稿者:cherry / 管理人

タラコさんへ
>国内によい影響があればいいですね、少なくとも教授の顔色をうかがったり下らない学閥などに縛られなくて風通しがよくなるかもしれません。

本当にそうなったらいいと思います。今の日本の環境は、本当に学びたい人には決していい環境ではないでと思います。私の友人も苦い思いをしていました。

>それよりも心配なのは、人として正義とか礼節とか信義とかが欠落していくことですね。

それは全く同感です。
それと、日本はまだまだ弱い立場の人(子供、妊婦、年配の方)に優しくない社会だということも、先日書いた<この国では日本語を喋るな>の中で、みなさんが書いてくださったコメントを読んでよくわかりました。

娘が2歳の時、ベビーカーをレストランの階段から持って降りようとしていたら、オーストラリアの男性二人が、食事中にもかかわらザず、さっと来て、下まで下ろしてくださったんです。そしてサット去って行かれたんです。本当にごく普通の行為として。
びっくりしたと同時に、何て優しいんだろうって感動しました。その時、私はここオーストラリアで子育てをしたいと思いました。それがオーストラリアに引っ越してくるきっかけになった出来事でした。
つい最近のニュースで、日本ではベビーカーをはさんだまま電車が発車した事件があったそうですね。驚きました。

円周率が3.14から3に変更になった事は聞きました。
・・・それはヤッパリ違うと、私も思いました。
もし計算が大変と言うのなら、その部分は計算機を使って計算させてもいいのではないでしょうか、3にしてしまうより。
と言うのも、オーストラリアでは計算機を使っての計算が許されています。普通に授業や試験とかにも使っています。それがいいのかどうかは問題ありますが、円周率に関しては考慮の余地があるように思います。
そのうち、また変更になるのではないでしょうか、もとの3,14に。

2007/5/28  11:41

投稿者:タラコ

<追伸>
以前に小学生の孫の授業参観に行った娘が、算数の円周率を便宜的に『3』でやってたよと驚いていました。
自然科学をこんなに曲げていいものかと私もビックリしました。これって子供をバカにしすぎてて、根本のところで大きくはずしてますね。文部科学省の混迷ぶりがよくわかりました。
日本の最大最良の資源は人材ではないかと思いますから、教育にはもっと本気で取り組んでいただきたいものです。

2007/5/28  11:25

投稿者:タラコ

cherryさん、こんにちは、お優しいお言葉をありがとうございます。

私は優秀な頭脳というのをあまり信用していないのですよ、1960年代にも頭脳流出ということがあり当時も話題になりましたが、結果的にどうということはなかったように思います。
優秀な人材が海外に出てもまた帰ってきたり自由に交流できればいいし、国内によい影響があればいいですね、少なくとも教授の顔色をうかがったり下らない学閥などに縛られなくて風通しがよくなるかもしれません。

それよりも心配なのは、人として正義とか礼節とか信義とかが欠落していくことですね。
私は外出時には杖を持っていますが電車や公共の場で席を譲られたりするのは3〜4回に1度くらいのものです。
障害者・年寄り・妊婦・子供連れの人・病人などにほとんど無関心というのは大大大問題だと思います。
だれでも年を取るし病気にもなるのにね・・・。

お言葉に甘えてグチをこぼしてしまいました、ごめんなさい、またね。

2007/5/26  21:43

投稿者:cherry / 管理人

タラコさんへ (続き)
昨日のコメントのお返事を書いていたら、何故だかわからないけど、<管理者がコメントを制限しています>と言うメッセージと共にコメントが消えてしまったんです。何度書いても、同じで・・。

(ひょとしたらコメントが長すぎるから?)、そう思って短いコメントにしたら、UPはできたのですが、
私のお伝えしたい事はまだあったのに、それ以降も全然UPできなかったんです。

このブログの管理者である私は、全くコメントに制限なんてしてないのに、時々こういうエラーが出て困ることがあります。

昨日は、コメントのことでお心遣い有難うございました。その事をお伝えしたくて・・・。本当はまだまだ書きたい事はあるのですが、長くなると消えそうなので、ここでUPします。

本当にありがとうございました。叉いらしてください。そして叉コメントいただければ嬉しく思います。
人生のご先輩のお話、是非お聞ききしたいです。


2007/5/25  20:35

投稿者:cherry / 管理人

タラコさんへ
初めまして。コメント有難うございます。
時々いらして下さっているそうで、嬉しく思います。

>スカイブルーのさわやかなお部屋
ひょっとしてこのブログのことでしょうか?もしそうだとしたら、それはいい過ぎと言うものです。もっともケアンズの空と海はスカイブルーですけど。(笑)


2007/5/25  10:56

投稿者:タラコ

cherryさん、ときどきお邪魔して珍しいお話を楽しませていただいれおります、ありがとうございます。
余計な差し出口はご迷惑とは存じますが老婆心で一言言わせていただきました、差しさわりがございましたらどうぞ削除してくださいませ、失礼いたしました。

2007/5/25  10:48

投稿者:タラコ

まめきちさんへ
 お気に障ったらごめんなさね、ここは楽しくオーストラリアに関するお話をcherryさんに伺うところなので、政治的思想的なお話はあなたのブログでしていただけたらと思います。
スカイブルーのさわやかなお部屋にあなたのご意見はちょっとカラーが違って違和感があるのですが・・・、私は若くなく多分あなたのお母様と同じくらいの年齢だと思います、ですので年寄りに免じて許してくださいね。

2007/5/25  6:48

投稿者:cherry / 管理人

まめきちさんへ
立花氏の否定派の意見として、ご紹介してくださった谷口和一朗氏の記事を読ませていただきました。
そうですね・・・参考になりました、有難うございます。

どんな人が、どんな意見を言おうと、この世の中必ず賛否両論があります。だからどんな論評でも、それをいろんな角度から見るのは大切な事だと思います。
そういう意味で、このサイトをご紹介して下さった事、感謝しています。
(でも、私はわかりやすく解説して下さる立花氏の論評、好きなんですけどね、個人的には。)

今やインターネットでどんな情報も得られる時代になりました。自分で調べて知識を得ようと思ったらいくらでもできます。
でも、どの情報が正しいのかを判断するための授業って言うのが、これから学校で必要となってくるのではないかと思われます。

それにしても、若い人たちが今以上に政治に関心を持ってきてくれているっていうのは嬉しいですよね。

2007/5/24  10:23

投稿者:まめきち

立花隆氏の論評に対しては否定派もいるので
http://www.csij.org/archives/2007/01/post_96.html
何とも言えませんが。

確かに子供たちの学力低下は深刻ですね。
Cherryさんは教師をなさってらしたということで、言い辛いですが、教育崩壊の主原因は日教組にあると思っています。
君が代斉唱拒否、日の丸掲揚拒否、など日本人としてのアイデンティティーを奪う行為を長年に渡って公然と行ってきた責任は重いでしょう。
日教組の幹部たちの北朝鮮詣出を見れば、何を意図しているか一目瞭然ですが・・・。
数年前から実施された「ゆとり教育」という名の愚民教育などは、学力低下と道徳心低下を助長させた最たるものだと思います。
ゆとり教育を推進させた寺脇氏は責任を取ったのか文科省を辞職されましたが、この制度が日教組の愚民教育に拍車をかけたことは否めません。
安倍首相による教育制度の見直しを一刻も早く望みます。
最近は若い人達がネットを利用し「政治ブログ」などに興味をもつ人も多く、日教組や自虐教育を批判し、日本人に生まれたことに誇りを持てたという若者も増えていますので変わって行くことを期待したいですね。




2007/5/23  20:33

投稿者:cherry / 管理人

soizoさんへ
初めまして、そしてコメント有難うございます。
>生活豊かななり、子供達は何を目標にしていいか
わからないのかもね。

そうかもしれませんね。ハングリー精神って全然ないかも・・。日本の子供達に見分不相応な豊かさを与えすぎているように思います。

例えば修学旅行。実はオーストラリアに凄い数の中、高校生が修学旅行にやってくるのですが、それはやはり異常な光景に見えます。そういうのが当たり前になっている今の若者に、ハングリー精神を持てと言う方が無理なのでしょう。

ハングリー精神で頑張っている中国やインド、その他のアジアの発展途上国にいずれ越されるのは目に見えているように思います。

愛国精神も、今の日本の教育と社会では育たないように思います。本当に、ガンバレ日本です。

>これから国のすべき事を間違えると
日本は、崩壊するかもしれません・・・・。
それくらいの危機感を持った方がいいだろう・・。
そうでしょうね。本当にそう思います。
いろいろ貴重なご意見、有難うございました。





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