Spinちぬの発売を記念してリールメンテの裏技を公開します。ショーでも多くの方からメンテ方法について聞かれました。やはり雑誌(ちぬ倶楽部)で解説しただけでは詳細まで伝わりませんね。リールメンテで一番大事な事はズバリ!!!前処理です。よごれや団子カスはもちろん古いグリスやオイルを除去する事から始まります。この作業が完全に行われるだけで見違える様なフィーリングに成ります。スプールベアリング.ハンドルノブベアリング.全てのベアリングを単体洗浄出来るように分解して下さい。ギア部や稼動部はグリスクリナーや洗浄剤でオイルやグリスを完全に飛ばして下さい。ギアの付いたままのボディーはお湯と中性洗剤で洗浄後.完全乾燥させます。この時時間短縮させる為にドライヤーを使います。ドライヤーの温風で乾燥させると隅々まで水分を飛ばす事が出来る為非常に有効です。ベアリングも完全洗浄です。僕はspin製品spinクリナー(洗浄剤)をspinシェイカーに三分の一程度入れベアリングを投入し5分位ガシガシ振ります(フイルムケースでも代用可)この後洗浄したベアリングから洗浄剤を飛ばす為にspinエアスゥィーパー(エアスプレー)で飛ばしドライヤーで完全乾燥させます。
これで下処理が完全に終わる訳です。多分これを読んだ方は「ここまでやるんかい!?!?」「ここまではヤッテナイわ!!!」だと思います。でもこれを行わないとこの後添加するオイルやグリスの本来の性質を発揮させる事は出来ません。絶対に出来ません!!!
次はギア部や稼動部のグリスup。僕の場合.通常はspinグリスを使用します。この時に塗りすぎに注意して下さい。新品時にべったり塗られたグリスを手本にされる方が多いですが、あれは在庫としてある程度の期間店頭に並ぶ事や長期間メンテしなくてもいける事を想定したグリスupです。付けすぎです。ホンマはあんな事したらあかんです。必要ございません。ギアの山の一つ一つにチョン!と付けて行きハンドルを回転させ馴染ませればOK!!!稼動部は隙間が多い部分はグリス。隙間が少ない部分はオイルを使います。このオイルはある程度の粘度が必要です。僕はspinマリンプラスを使用します。トーナメント等競技会ではグリスをより粘度の低いspinフィネスグリスを使用し軽快感と回転を重視します。ただし粘度が非常に低い為に耐久性は落ちますのでこまめなグリスupが必要です。
次はみなさん大好きスプールです!!!
スプール.ハンドルのベアリングは回転が命!!!ここで裏技です。先程完全洗浄.完全乾燥しました。これにオイルを添加する訳ですが、この時にスプールに組んでからでは無く組む前にオイル添加をします。まずベアリングをドライヤーで熱します。80度位を目安にして下さい。(それ以上は駄目!!!)熱したベアリングにspinちぬを一滴だけ添加して下さい。この熱する行為によってオイルの定着性が上がります。皮膜を作る様なイメージです。くれぐれも添加しすぎに注意して下さい。これもグリス同様無意味です。後は釣り場でスプール回転が落ちてきたと感じた時にspinちぬを一滴添加です。これで完璧です。グリスやオイルは水分を嫌います。水と混ざる事によって性質変化します。と!言う事は塗りすぎのオイルやグリスは雨や海水と混ざると逆に毒に成ると言う事です。簡単に言うと回らなく成ります。重く成ります。日本人特有の「いっぱい塗れば良く効く!」これはリールメンテにおいて通用しません。ベトベトやドバドバに使えばspin等高性能製品は高いです。使えません。一適です!!!チョン!!!充分です。だから高いですよ。お試し下さい!!!