「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」
ピンボケ映画感想記
大人気のジョニー・デップの最新作。これが6度目ともなるティム・バートン監督とのコンビ作らしいですが、今までの作品からして、確かにバートンは、デップ君の個性を最大限に引き出しているとは言えますな。
それに関してはイイんですが、肝心の映画の中身というと、ワタシには「…?」な映画でありました。どういう感想を述べたらイイか思いあぐんでいたら、一緒に観た知人が観終わってから一言「これ、歌が無かったら30分で終わる話やなぁ」と洩らしたので、ナンか気分がスッキリしました。そう、ワタシもそう思う。ミュージカル仕立てだから、合間に歌が入るのは当然なんですが、ミュージカルという事と映画の物語が全然合ってないように思ったし、それに今回観ていて一番感じたのは、あの憎い裁判官を殺す機会が初めて巡ってきた時、結局途中で人が来て、殺す事が出来なかったあのシーンに対してなんですが、「お前、呑気に歌なんか唄ってるから失敗するんや! 唄わんとサッサと殺してたらそこで復讐は終わっとったんちゃうか!」という事に尽きた事ですな。まぁ、それでも1時間で映画は終わっていたかと思いますが…。
これを傑作だという人がいるのが不思議なんですが、感性に乏しいワタシはこの手の映画は苦手というか、不得手ですな。 (★)
Sweeney Todd:The Demon Barber of Fleet Street
カラー//デラックス・プリント/1.85=パナヴィジョン(カメラ&レンズ)/ドルビー・デジタル/DTS/SDDS/116'12"
●梅田ピカデリー1/タダ券/約4分の3(19:00からの最終回)

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