いやぁ、良い映画ですなぁ。タマにはこういう映画を観て心の洗濯をしてみるのもイイかと思ったりするんですが、しかし…。
観終わった後よ〜く考えてみたら、これって、凄く強引な話ですな。どっかで観たか聞いた事のある話のパターンだなと思っていたら、ナンの事はない、昔の大映テレビのドラマそっくりの展開でしたな。出生の秘密とか、離れ離れになった恋人や親子とか、ある事に天才的才能を発揮する能力とか、エゴ丸出しの人間とか、親切な人々とか、友達の裏切りと友情の復活とか、運命的な再会とか…、こういう要素の組み合わせで出来ていたのが大映テレビのドラマ…赤いシリーズとか…であり、それをそのまま映画に移し変えたのがこの作品のようでしたね。
なので、普通なら1クール13話辺りでジックリ進む物語が、2時間弱にまとめられている関係上、展開が早過ぎるきらいがあり、感動がなかなか伝わってこない部分もあったようでした。やはり、連続テレビドラマとして作った方が、面白かったんじゃないですかね。そうすれば、辻褄の合わない部分も色々誤魔化す事も出来るし。
音楽好きや、音楽を志す人にはピッタリの映画という宣伝が成されていましたが、何の努力もナシにいきなり音楽的才能を発揮するのには、違和感を感じました。天才という設定なんでしょうけど、音楽をカジった事がある人間からすると、デタラメ感が漂っていましたね。イイ話なのに残念でしたなぁ。 (★★★)
August Rush
テクニカラー/2.35=パナヴィジョン(カメラ&レンズ)/ドルビー・デジタル/DTS/SDDS/108'48"
●なんばパークスシネマ・シアター6/タダ券/ガラガラ(17:45からの4回目)

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