邦題からは、もっと意味深な映画かと思っていたんですが、観てビックリ。凄く単純な映画でした。一種の冒険ファンタジーだったんですね。そこに理想と現実との狭間で悩む潔癖症の作家が絡むというのが面白い点ではあるんですが、その作家が何故、そのような性格になってしまったのかというのが説明されていないので、イマイチ緊迫感に欠けますな。しかも、あれだけ出ぶ症だったのに、一旦外へ出れば、すんなりと行ってしまうし。
行方不明になった父親も、あまり苦労せず生還するしと、ナンか全体的にアッサリした感じでしたな。ま、子供に読んで聞かせる童話としては面白いのかも知れませんが、せっかく映画にしたんなら、もう少しハラハラさせる展開にして欲しかったとは思いますデスなぁ。
それにしてもジョディ・フォスターって最近、色んな役に挑戦しているようですが、どれも決定打に欠けている感はありますな。どうも『ハンニバル』のクラリス役を断ってから、迷走しているように思うのはワタシだけでしょうか。今回もあまり彼女らしさが感じられない軽い役だったように思え、別にジョディ・フォスターでなくても良かったようにも思えますな。(★★)
Nim's Island
カラー/2.35(S35)/ドルビー・デジタル/DTS/SDDS/94'39"
●梅田ピカデリー4/タダ券/ガランガラン(19:10からの最終回)

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