
待望のシリーズ第3弾である。尤も、誰が待望しているのか分かりませんが…。製作陣も待望していたのかどうか…、というのも本国アメリカでも、ビデオスルーに終わっているから。日本公開に際しての「世界初公開」とは聞こえは良いけど、実際は、他国では、劇場公開する程の映画ではないと決断された映画…とレッテルを貼られている、ただそれだけの事なのであった…。
で、1作目・2作目と観ている義理堅い僕としては、やはり、この3作目も観なければならない使命感みたいなものを感じていたので、観たのでしたが、意外にも面白かったです。今回は、今までとは違った展開&ストーリーになっているのが、工夫を感じさせる要因であった訳でして。
その工夫というのが、スピーシーズそのものを“絶対的な悪”として描いていない点。これですね。勿論、人間を襲撃するシーンなんかもある訳ですが、大筋では、スピーシーズを存続させようと必死になる人間達がメインで、そこに悪のスヒーシーズも登場して…という展開で、そう、今回は、何人ものスピーシーズが登場するサービス編になっている訳です。当然、エロティックでセクシーな美人スピーシーズも何人も出てくる訳で、このサービスぶりは特筆に値しますなぁ。
という事で、B級SFホラーならではの展開が嬉しい作品で、意外にシンミリさせるラストも、意表を突いていてなかなか宜しい。ま、これでシリーズも打ち止めにして欲しい所ですが、多分あのラストは、それを意識したスタッフの心情を表しているものだと思います。
因みに、サブ・タイトルにある「禁断の種」は、各種宣材に記されているものの、本編前のタイトルには表記されていませんでした。よって正式タイトルは『スピーシーズ3』なので、お間違えなきよう。 (★★★)
Species V
【カラー/1.85/ドルビー/112'33"】
●ホクテンザ2/ガラガラ/チケット屋券(\700)/20:00からの5回目

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