
全世界待望のシリーズ、え〜っと、第…5弾でしたっけ…? 前作からもう何年も経っているので、分からなくなってしまいましたが、多分、これが5作目。3作目以降、毎回バットマン役が替わっているのも話題で、まぁ、バットマンよりも敵役の方に大スターが起用されて、バットマン役者が腐ってやりたくなくなるのも分からないではないですが…。
で、今回は5作目にして“エピソード1”の話であるという。今更って感じもしないではありませんが、恐る恐る、期待しないで観てみたら…、ナンとビックリ、シリーズ最高というか、ティム・バートン版にかなり迫った傑作になっていたではありませんか! やっぱり、期待しないで観たから良かったんでしょうか、ホント面白かったです。
何が面白いって、ブルース・ウェインがバットマンになる経緯がしっかりと描かれているのは勿論、一人の男の人生を描いた物語として、人間ドラマとしてちゃんと成立している所が素晴らしいですね。それに加えて、腐敗した世の中に敢然と立ち向かう正義のヒーローという“勧善懲悪もの”のパターンも巧くリンクされてあって、こういうのには弱いです。
あと、何気にオールスター・キャストという点にも痺れました。こういうスターの使い所も、今までのシュマーカー版との違いという点で、なかなか面白い結果になっているのも興味深いですね。そうそう、キャストとしては、話題の渡辺謙ですが、ハッキリ言って、意味が無かったような気が…。あの役をそのままリーアム・ニーソンがやっていても成り立っていたと思うのですが…。単なる話題作りですな、アレは。この点だけはマイナスですなぁ。 (★★★★★)
Batman Begins
【カラー/2.35(AN)/ドルビー/dts/SDDS/140'44"】
●梅田ピカデリー1/ほぼ満席/タダ券/19:25からの4回目

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