最初、このタイトルを聞いた時、ピーター・ベンチュリー原作の映画のリメイクかと思ったんですが、どうやら違ったようです。でも、ある種“リメイク”には違いなかった部分もあったようで…。
近未来の管理社会。そこからの脱出と陰謀打破。そういったプロットの映画は、70年代に沢山あったような気がしますが、それらをまとめて、派手なアクションとCG特撮で飾り付けしたような映画がこの作品って感じですね。
『赤ちゃんよ永遠に』『THX-1138』『2300年未来への旅』『未来世界』…等(まだあるかも…)が思い出された訳ですが、多分、作っている方も、多少なりとも意識している事は間違いないでしょう。つまり、それらを知らない人には充分楽しめる映画に仕上がっている訳で、そういう意味では面白かった訳ですが、自分ソックリのロボット云々という辺りをもう少し突っ込んで描いていれば、それなりに問題提起を含めた社会派SFアクション映画として成立したんではないかと思ったのも事実で、その辺りは残念でしたね。
でもまぁ、監督がマイケル・ベイなので、これ以上求めるのは酷な事かも知れず、いわゆる無い物ねだりになってしまいそうですね。あと、せっかくスティーヴ・ブシェミを使っているんだから、もうちょっと活かした役柄にして欲しかったです。勿体ないですな、アレじゃあ。 (★★★)
The Island
【カラー/2.35(AN)/ドルビー/dts/SDDS/134'36"】
●梅田ピカデリー2/約4分の3/タダ券/4時15分からの1回目

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