「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」
ピンボケ映画感想記
最近、惰性で観る映画が多いですが、やはり強力なシリーズの新作となると、思わず期待して観てしまいますな。過去のシリーズが面白かっただけに、「今度はもっと凄いかも…」と思ってしまう訳で、この手のシリーズものは何本かありますが、その中の一つがこのシリーズだと思いますな。
そんな訳で、公開はまだかと大期待していたこの映画、ウキウキしながら観ましたな。こういう感覚は久しぶりというか、昔は良くありましたが、最近無かっただけに、懐かしいドキドキ感ではありましたが、逆に、期待し過ぎてつまらない場合もあるので、そういう意味での別のドキドキ感もあって、スクリーンと対峙したものですな。
シリーズの4作目で、ワタシは1>3>2という評価なんですが、この新作は、前作よりも面白く仕上がってるようで、これは観る前の不安を消し去ってくれたようで安心しましたな。
メイン・タイトル時に、テレビ・シリーズのあのテーマ曲がちゃんとフルで流れていたのがまず嬉しかったですが、それが象徴するようにこの新作、テレビ・シリーズのお馴染みのシーンを悉く裏切ってくれているのが、何だかパロディ調で笑えましたな。指令のテープが消滅しなかったり、変装セットが使えなかったり、そもそもIMFの存在が危うかったりと、どれだけ裏・裏・裏攻撃やねんって感じのシーンの連続で、それだけオリジナルのシリーズを意識して作られているって事が、逆の意味で新鮮ではありました。2作目のジョン・ウー作品なんて、テレビ・シリーズ関係ナシで成り立っていた事を思うと、溜飲が下がる思いではありますな。
あと、今回もトム・クルーズ扮するイーサン・ハントの決死のアクションが見物の一つではありますが、今回は、「エエ…、オレがやるの…!?」的なコメデックなシーンも見られたりして、毎回工夫&趣向が凝らされているのも好感が持て、今後のシリーズにも期待が出来ますな。“インディ・ジョーンズ”や“ダイ・ハード”の主人公と違って、まだまだ動きもキレているので、まだまだシリーズを続けて欲しいものではあります。(★★★★)
MissionImpossible Ghost Protocol
デラックス・カラー/2.35/ドルビー・デジタル/SDDS/132'45"/パラマウント配給
●TOHOシネマズ梅田・シアター2/ネット先売券(¥1200)/約1/2(20:30からのレイトショー)

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