劇中、イーストウッドのいつも後ろぐらいの観客席で観戦していたスカウトマン、どっかで見た顔だなぁと思っていたら、エド・ローターだったんですな。イーストウッドとエド・ローターは、恐らく今回が初めての共演ですな。
クセのある悪役でならしたエド・ローターでしたが、過去、数々の映画でイーストウッド級のアクション・スターたちと共演して、強い印象を残しましたな。チャールズ・ブロンソンとは『軍用列車』や『デス・ハント』や『スーパー・マグナム』で、バート・レイノルズとは『ロンゲスト・ヤード』で、ジーン・ハックマンとは『フレンチ・コネクション2』で、それぞれ共演してましたっけ。もっとも、『フレンチ・コネクション2』では、画面にハックマンと一緒に映るって事はなかったですが。
特に『スーパー・マグナム』でブロンソンを苛める刑事役や、『ロンゲスト・ヤード』でレイノルズを苛め抜く看守長役が印象的でしたが、どちらの役柄も、最後は主人公に同情する“イイ奴”になっていたのも、これまた良かったというか、儲け役でもありましたな。
そんなエド・ローターの姿を久々に見れて、ナンとも嬉しかったですが、そのエド・ローターよりも10歳も年上のイーストウッドが、『グラン・トリノ』以来スクリーンに復帰してくれたのも感激ですな。エド・ローターの出演は、そんなイーストウッド復帰を記念しての事だったに違いありませんな。82歳と72歳の共演というのも凄いですが、出来れば70年代、ヒーローVS悪役の戦いという図式で、スクリーン上での共演を見たかったものですな。(★★★)
Trouble With the Curve
WB配給/テクニカラー/パナヴィジョン(レンズ&パナフレックス・カメラ)=2.35/ドルビー・デジタル/DTS/SDDS/110'59"
●梅田ブルク7・シアター2/ネット先売券(¥1200)/1/3(21:10からのレイトショー)

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