あ〜、こういう映画は大好きです。とっても面白かった。主人公が何かの罠にハマって犯罪者に仕立て上げられ、悪の組織からも、そして警察からも追われながらも、身の潔白を証明する為に頑張り、最後には、組織の陰謀を打ち砕き、身の潔白も証明されメデタしメデタし…、という今まで何度も観た事があるストーリーの映画。この手の映画は、大体パターンが同じで、最後にハッピーエンドを向かえるのが分かっているだけに、ナンか安心して観ていられましたね。それでいてハラハラ・ドキドキの連続はそれなりに楽しめるという、エンターテインメントの基本っていうか、これはいわゆるヒッチコック以来の"巻き込まれ型サスペンス"の王道ですな。
で、今回の主人公は、名うてのスナイパーという役どころで、武器とサバイバル戦術にかけては右に出る者がいないというエキスパートってところがミソで、組織や警察の思惑が次々と裏目に出てしまう辺りの爽快感も見事で、この辺りの雰囲気は『ランボー』に似てますな。そういう意味で、銃器ファンにもタマらない映画になっている訳で、個々のガン・アクションも存分に楽しめる一編になっております。
最後、悪人たちが法で裁かれない展開になって、「アレ…?」と思っていたら、あ〜なるホド、そういう事だったんですね。って事は、マーク・ウォールバーグは『ディパーテッド』に続いて同じようなオチを演じたって事ですな。それにしても、捜査当局としては、最終的にあの暗殺事件を民衆にどのように説明するのかが、気になりました。あれだけ主人公を容疑者扱いしたんだから、何か手を打って貰わないと困ると思うのですが。 (★★★★)
Shooter
カラー/パナヴィジョン(フィルム)=2.35/ドルビー/DTS/SDDS/126’01"
●ホクテンザ2/金券屋券(¥600)/約17人(11:00からの1回目)

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