2007/5/20
リクSS リク小説
やっとできました!!お待たせyuki!ちなみに、リクSSはリクされた方のみお持ち帰り可です。その他の方の無断転送はご遠慮下さい。
ではでは、yuki様より450HITキリリクです。リクありがとうございました!
昔々、俺の中に入り込んだ兎は、ある一冊の「禁書」を見つけた。
その禁書には、何も書かれておらず、兎は思うがままにペンを取り出した。そして……
A Prohibited Book 〜禁書〜
この教団には、一部の科学班(主に幹部)と限られた極小数のエクソシストのみが入室と使用を許可される禁書庫がある。その書庫の扉には特殊な鍵がかけられていて、許可の無い者は決して入れるはずが無いのだが、
今、神田の目の前に開かれているのはその、禁書庫の扉である。
もちろん、神田はココに入ることを許可されていない。しかし、この扉を開けたのは紛れもなく神田だった。
『チっ、なんで俺が。』
そう思う神田だが、誰かに頼まれてここにいるわけではない。むしろ自発的にココへ来たのだ。
神田自身も、自らがココに来るということは不思議だったが、高鳴る鼓動がそれさえも感じさせなくした。
重々しい扉を潜り抜け、埃っぽい禁書庫の中をゆっくりと、しかし焦りながら歩いてゆく。
思ったより広い庫内には、所狭しと本が詰め込まれていて、「さがしもの」を見つけるのに少し時間がかかった。
書庫の一番奥、申し訳程度に置かれた長机に赤髪の兎、ラビは突っ伏していた。
整ったリズムで繰り返される呼吸は神田を安堵させるのに十分なものだった。だが、安堵と共に湧き上がってくるのは少しの怒りだった。
「んなところで呑気に寝てんな、アホ。」
コツンと軽く頭を小突いてみたが、全く反応はない。むしろラビの幸せそうな寝顔が神田の神経を逆撫でした。
「チッ、クソ兎がっ。」
そういうと神田はすぐ横の椅子にドカっと乱暴に腰掛け、隣で寝息をたてるラビに目を向けた。
『会いたい、と思ったのは俺だけなのか?』
ふと、こんな思いが頭を過る。
今だって、任務の報告もそこそこにココまで来た。
いつもいつも、ウザいくらいにくっついて来るくせに、
いつもいつも、俺を残して違う「せかい」に行ってしまうのだ。
いつか、お互い、本当に別々の世界に行ってしまうのだから、こんな些細なことで気を落としていたら、その時を耐えられるはずがない。こんなものでいいのだろうか。
『俺も随分と女々しくなったもんだな。』
思わず自分に嘲笑する。
それだけこいつに振り回されているのだと、今更ながら痛感した。
「さっさと起きろよ、ラビ……。」
消え入りそうな声で、ポツリと呟いた。そのときだった。
「ん……ゆ、ウ……?」
「やっと起きたか、バカラビ。」
薄く開かれた左目には鮮やかな黄緑が映る。
神田はその色が好きで、そっとラビの頬に手を添え、見入る。
すると、すっと伸びてきたラビの腕に、神田は抵抗することなく収まった。
「ただいま、ユウ。それと、おかえり。」
「ああ、ただいま。」
『俺は、あの人を探さなければならない。だから、お前に関わっている暇はない。』と言ったのはいつのことだろうか。それさえも分からなくなるくらい、俺はラビに心を許してしまっているようだ。
「好きだよ、ユウ。大好き。」
「ああ、知ってる。」
昔々、俺の「禁書」を開いて、自らを書き入れた兎は、俺の禁書の一部となった。
END
*後書きという名の後悔*
まず、遅れてすみませんでした!!(ジャンピング土下座)
なんか神田の一人語りになってるし、そんなに甘くないし……。ほんとごめんなさい。(更にめり込むほど土下座)
でも文の構成はまぁまぁできたような、そんな作品です。お気に召してくれたなら幸いです。
presennt for yuki!!
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ではでは、yuki様より450HITキリリクです。リクありがとうございました!
昔々、俺の中に入り込んだ兎は、ある一冊の「禁書」を見つけた。
その禁書には、何も書かれておらず、兎は思うがままにペンを取り出した。そして……
A Prohibited Book 〜禁書〜
この教団には、一部の科学班(主に幹部)と限られた極小数のエクソシストのみが入室と使用を許可される禁書庫がある。その書庫の扉には特殊な鍵がかけられていて、許可の無い者は決して入れるはずが無いのだが、
今、神田の目の前に開かれているのはその、禁書庫の扉である。
もちろん、神田はココに入ることを許可されていない。しかし、この扉を開けたのは紛れもなく神田だった。
『チっ、なんで俺が。』
そう思う神田だが、誰かに頼まれてここにいるわけではない。むしろ自発的にココへ来たのだ。
神田自身も、自らがココに来るということは不思議だったが、高鳴る鼓動がそれさえも感じさせなくした。
重々しい扉を潜り抜け、埃っぽい禁書庫の中をゆっくりと、しかし焦りながら歩いてゆく。
思ったより広い庫内には、所狭しと本が詰め込まれていて、「さがしもの」を見つけるのに少し時間がかかった。
書庫の一番奥、申し訳程度に置かれた長机に赤髪の兎、ラビは突っ伏していた。
整ったリズムで繰り返される呼吸は神田を安堵させるのに十分なものだった。だが、安堵と共に湧き上がってくるのは少しの怒りだった。
「んなところで呑気に寝てんな、アホ。」
コツンと軽く頭を小突いてみたが、全く反応はない。むしろラビの幸せそうな寝顔が神田の神経を逆撫でした。
「チッ、クソ兎がっ。」
そういうと神田はすぐ横の椅子にドカっと乱暴に腰掛け、隣で寝息をたてるラビに目を向けた。
『会いたい、と思ったのは俺だけなのか?』
ふと、こんな思いが頭を過る。
今だって、任務の報告もそこそこにココまで来た。
いつもいつも、ウザいくらいにくっついて来るくせに、
いつもいつも、俺を残して違う「せかい」に行ってしまうのだ。
いつか、お互い、本当に別々の世界に行ってしまうのだから、こんな些細なことで気を落としていたら、その時を耐えられるはずがない。こんなものでいいのだろうか。
『俺も随分と女々しくなったもんだな。』
思わず自分に嘲笑する。
それだけこいつに振り回されているのだと、今更ながら痛感した。
「さっさと起きろよ、ラビ……。」
消え入りそうな声で、ポツリと呟いた。そのときだった。
「ん……ゆ、ウ……?」
「やっと起きたか、バカラビ。」
薄く開かれた左目には鮮やかな黄緑が映る。
神田はその色が好きで、そっとラビの頬に手を添え、見入る。
すると、すっと伸びてきたラビの腕に、神田は抵抗することなく収まった。
「ただいま、ユウ。それと、おかえり。」
「ああ、ただいま。」
『俺は、あの人を探さなければならない。だから、お前に関わっている暇はない。』と言ったのはいつのことだろうか。それさえも分からなくなるくらい、俺はラビに心を許してしまっているようだ。
「好きだよ、ユウ。大好き。」
「ああ、知ってる。」
昔々、俺の「禁書」を開いて、自らを書き入れた兎は、俺の禁書の一部となった。
END
*後書きという名の後悔*
まず、遅れてすみませんでした!!(ジャンピング土下座)
なんか神田の一人語りになってるし、そんなに甘くないし……。ほんとごめんなさい。(更にめり込むほど土下座)
でも文の構成はまぁまぁできたような、そんな作品です。お気に召してくれたなら幸いです。
presennt for yuki!!

2007/5/20 23:00
投稿者:yuki
ギャボエエエエ!!(←吐血)ラビュだ!!甘々ラビュSSだぁ!!ありがとぉ〜!!最高だぁ!!神田ぁ、あんたラビにぞっこんですかい!!クフ…クフフフフ…(←妄想大爆発)土下座する必要ナッシング!!大大大大大感謝です!!今度またリクしたいと思ってるんでよろしく!!それでわ!!