2007/6/6
ハピバSS DグレSS
初DグレSSです!タイトルから中身までかなりいい加減なんで、期待はしないで下さい。
カミサマ、カミサマ、
どうか、一度灯した蝋燭の火を
その息吹で消さないで。
俺からヒカリを奪わないで……。
ONLY TODAY
鬱々しげに降り続く雨。
二日前から降り続いていて、いっこうに止む気配が無い。
普段から、あまり雨の降らないところだから、この降り続く雨はココに長く住む者にとってはなかなか珍しいものだった。
ユウの国では6月、丁度今頃は梅雨といって、たくさん雨が降る時期だという。
『雨は嫌いじゃない。』
そう語った君は雨の月の生まれ。
「……はぁ〜。」
いつもに比べて輪をかけて暗い空と、湿気を含んで重くなった空気に押されて、ラビは大きなため息をついた。
今、彼には任務もなければ、師であるブックマンもいない。いうなれば暇な状態である。
「は〜ぁ……。」
もう一度ため息を落とす。しかし、さっきから繰り返されるため息には、暇なこと以外にも理由があった。
『神田君はまだ任務から帰ってないよ。』
コムイからの一言。ラビはたまに、任務の報告と共に神田の所在を聞くのだが、今回は事前に聞くことが予想されていたのだろう。
『誕生日くらい任務なしでもいいんじゃないかって言ったんだけどね。』
そう言って苦笑するコムイだが、神田がそんなことで任務をパスすることなど絶対にありえない。そう誰もが知っていた。
「やっぱり、コムイに手ぇまわしてもらえばよかったさ。」
二人で一日中お祝いしたかったなぁ。なんていったら殴られるかな?などと考えては、盛大なため息をついた。
今の時刻は午後6:50。神田の任務地からの最終列車がそろそろ着くころだろう。
今日という日が終わってしまったら、また戦いが日常の世界が戻ってくる。
今日という日ぐらいは、彼にも休息を与えて欲しい。
そして、今日という日だから、力いっぱい彼を抱きしめて、優しくしてあげたい。
だから、
早く、早く、帰ってきて。
ジェリーちゃんに頼んでうんとおいしいケーキを作ってもらおう。
ユウは甘いの苦手だから、ビターチョコのケーキでね。
眠くなったら、狭いシングルベッドで一緒に寝よう。
きっと、きっと、やさしい夢が見れるから……。
……ッ…カッ、カッ、―――――
廊下から聞きなれた足音が聞こえてくる。そして、部屋の前で止まる。
ついつい緩んでしまう顔を引き締め、ドアの方を向いた。
いつのもようにノックは3回。
軽く返事をしながらドアに向かって歩く。
いつもは、どんな言葉で迎えようか、なんてことで悩んでいるが、今日は、今日だけは、この言葉を一番に君に。
『Happy birthday to Yu!』
今日だけは、カミサマに感謝しよう。
君を生み出した残酷な世界のカミサマに。
後書き
す、すみません。これ、でき悪い割には書いてて楽しかったです。;;;
神田ハピバ小説なのにラビとちょっとコムイさんしか出てないところにはあえて突っ込まない方向でお願いします。暇つぶしが、さらに暇になってしまった方、どうか千紀のこと嫌いにならないで下さい。
それでは、次回作で会いましょう。グハっ…!(切腹)
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カミサマ、カミサマ、
どうか、一度灯した蝋燭の火を
その息吹で消さないで。
俺からヒカリを奪わないで……。
ONLY TODAY
鬱々しげに降り続く雨。
二日前から降り続いていて、いっこうに止む気配が無い。
普段から、あまり雨の降らないところだから、この降り続く雨はココに長く住む者にとってはなかなか珍しいものだった。
ユウの国では6月、丁度今頃は梅雨といって、たくさん雨が降る時期だという。
『雨は嫌いじゃない。』
そう語った君は雨の月の生まれ。
「……はぁ〜。」
いつもに比べて輪をかけて暗い空と、湿気を含んで重くなった空気に押されて、ラビは大きなため息をついた。
今、彼には任務もなければ、師であるブックマンもいない。いうなれば暇な状態である。
「は〜ぁ……。」
もう一度ため息を落とす。しかし、さっきから繰り返されるため息には、暇なこと以外にも理由があった。
『神田君はまだ任務から帰ってないよ。』
コムイからの一言。ラビはたまに、任務の報告と共に神田の所在を聞くのだが、今回は事前に聞くことが予想されていたのだろう。
『誕生日くらい任務なしでもいいんじゃないかって言ったんだけどね。』
そう言って苦笑するコムイだが、神田がそんなことで任務をパスすることなど絶対にありえない。そう誰もが知っていた。
「やっぱり、コムイに手ぇまわしてもらえばよかったさ。」
二人で一日中お祝いしたかったなぁ。なんていったら殴られるかな?などと考えては、盛大なため息をついた。
今の時刻は午後6:50。神田の任務地からの最終列車がそろそろ着くころだろう。
今日という日が終わってしまったら、また戦いが日常の世界が戻ってくる。
今日という日ぐらいは、彼にも休息を与えて欲しい。
そして、今日という日だから、力いっぱい彼を抱きしめて、優しくしてあげたい。
だから、
早く、早く、帰ってきて。
ジェリーちゃんに頼んでうんとおいしいケーキを作ってもらおう。
ユウは甘いの苦手だから、ビターチョコのケーキでね。
眠くなったら、狭いシングルベッドで一緒に寝よう。
きっと、きっと、やさしい夢が見れるから……。
……ッ…カッ、カッ、―――――
廊下から聞きなれた足音が聞こえてくる。そして、部屋の前で止まる。
ついつい緩んでしまう顔を引き締め、ドアの方を向いた。
いつのもようにノックは3回。
軽く返事をしながらドアに向かって歩く。
いつもは、どんな言葉で迎えようか、なんてことで悩んでいるが、今日は、今日だけは、この言葉を一番に君に。
『Happy birthday to Yu!』
今日だけは、カミサマに感謝しよう。
君を生み出した残酷な世界のカミサマに。
後書き
す、すみません。これ、でき悪い割には書いてて楽しかったです。;;;
神田ハピバ小説なのにラビとちょっとコムイさんしか出てないところにはあえて突っ込まない方向でお願いします。暇つぶしが、さらに暇になってしまった方、どうか千紀のこと嫌いにならないで下さい。
それでは、次回作で会いましょう。グハっ…!(切腹)

2007/6/6 20:22
投稿者:yuki
それじゃ!!バァ〜イ!!