2007/10/14

月  銀魂SS

パソ子の中整理してたら銀魂小説の処女作見つけました!!
殆ど修正なしで載せるので、少々読みにくいかもしれませんがご了承下さい。
あと、総悟がとてつもなく乙女なのでそこのところも宜しくお願いします。;;
ではでは、続きからどうぞ!


今宵 月が照らすのは…

透き通るような君の髪。





花より団子と言うならば、

月より団子もアリだと思う。

いや、団子じゃなくて酒か。

とにかく、今の屯所はそんな感じ。





今日は十五夜。綺麗な月が漆黒の闇の中に浮かんでいる。

これだけを聞けば、なんのへんてつも無い夜空だろう。

問題はその月に照らされている酔っ払いだ。



二日前、近藤さんが唐突に「明後日は十五夜だし、月見でもしないか?」と言った。

月見といっても風習という皮を被った宴会なんだが。

だいぶ前から目を付けていた攘夷浪士たちを討ち取った後だから浮かれること尚更だ。



「…ったく、どこが月見なんだよ。」

「まぁいいじゃねぇですかィ。たまにはハメ外しとかないとねィ。」

「お前はいつもだろうが。」

そんなことねぇですぜィ。と言って夜空を見上げる総悟。

ここは馬鹿騒ぎの中心から少し離れた縁側。総悟と二人並んで腰掛けている。

少し酒がまわった総悟が俺を引っ張って全身の火照りをとるために抜け出してきたのだ。



薄紅色に染まった頬が月明かりに照らされていつもと少し違う表情(かお)を覗かせる。

いつもは驚くくらい真白く透き通った綺麗な肌が、適度なアルコールで又違った美しさを放っている。

このまま食っちまおうかなぁ―――なんて考えてたら、いきなり総悟が、

「覚えてますかぃ?土方さん。」と聞いてきた。

「っ!何をだ?」

変な間があったが、総悟は気にせずに続けた。

「昔、俺が自分の髪の色大っ嫌いだったこと。」

「ああ、しょっちゅう近藤さんに『黒くしたい』っていってたな。」



総悟の髪はあの頃にしては珍しいもので、よく近所の同い年のガキにもからかわれてた。

もちろん、総悟はそのガキいつも泣かせてたけど。

「でも、何時からか言わなくなってたな。」

「……そりゃぁ土方さんのせいですぜィ。」

「?何でだよ」

「だって土方さん、あの時あんなこと言うから……。」



……思い出した。

その日もこんな月の綺麗な夜だった。

昼間、からかってくるガキどもをやりすぎというくらいに泣かし、近藤さんに軽く説教くらって凹んでた。

縁側に座って俯いてた総悟を見つけた俺は、その少し離れた隣に座った。

「俺は悪いことなんか一つもしてない」って面してやがったんで俺は、

「自分が正しいと思うならそれでいいんだよ。ただ、やりすぎるのはよくねぇがな。」

そう言うと総悟は

「わかってまさぁ」

と言って顔を上げて薄っすら微笑んだ。続けて

「俺も土方さんみたいに黒くて長い髪がよかったなぁ」

と言った。

「やめとけ、洗うの大変だし、なかなか乾かないからな。」

えー、でもぉ…と歯切れの悪い返事を聞いてもう一つ言った。

「それに俺は、お前の―――――



「「その月明かりみたいな綺麗な髪の色嫌いじゃねぇけどな」」



「…………覚えてたのか。」

「土方さんでも覚えてたんだから俺が忘れるわけねぇでさぁ。」

「フッ………そうかよ。」



いつものやりとり。でもいつもより近い距離。

小さな肩を腕で包み、

そっと瞼に口付けを落とす。

長い睫毛が震える。

「まだ足りない」

そう目で訴えられたら




もう俺は逃れられない。






今宵 月が照らすのは…



二人の甘く蕩けそうな口付けと、

透き通るような君の髪。



END




*後書き*
銀魂SS処女作、なんて甘いっ……。砂吐くほど甘かったです。;;;
今読んでみたらなんつーか、「若いなぁ」って思いました。書いたの去年ですからね。;;;文章も話の構成も勢いだけって言うか。とにかく自分の萌え心つぎ込みましたみたいな?今もそんなに変わらないですけど。(^^;)
処女作は、なるべく手直しなしで載せたかったので、過去の私の意志を汲んでほぼそのまま載せました。ちょっと満足してます。(笑)
今度はDグレ処女作もあげたいと思います!お楽しみに。
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タグ: 銀魂



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