2010/2/27

ボダンツキーの指環、第一夜  指揮者


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WALHALL WHL21 3CD


第一夜「ワルキューレ」である。これは、第1幕が、1935年、以降が、1937年と変則的なCDであるが何とか全曲を聴く事が出来る。音質は明瞭な方だが、時に音トビや回転ムラが気になる。さて演奏だが早いテンポで駆け巡る前奏曲から素晴らしい、雰囲気も満点である。一声はジークムントのポール・アントハウスだが人を弾き付ける冴えた声だ!次は、ジークリンデのキルステン・フラグスタートだが、このソプラノの存在感に於いては、やはり素晴らしく、後年の風格は無いが若い事もあって歌い声も一層伸びやかである。ボダンツキーの指揮は、ここでも陰影に富んでおり情緒も在るので情景も浮かぶ!早いテンポと言えば、ベームもこんな感じだが、こちらの方がドラマティックである。だから第3場から幕引き迄は圧巻であるのは言うまでも無い!例の2重唱は凄い事になっている。尚、この幕では、フンディング役のエマヌエル・リストの存在感は然程では無かった。怒鳴っている様な歌い方が耳に付いただけである。第2幕は、1937年の公演音源であるので配役が若干変わる。音質は、年代的には新しい筈なのに若干劣るのが残念である。それでも演奏の持つ生命感が伝わるのは見事だが、時に音質上の難点が在り残念である。ヴォータンは、フリードリヒ・ショールだが、威厳の在る声は、ここでも健在である。ブリュンヒルデ役のマージョリー・ローレンスもまずまずである。緊迫感在る劇的なボダンツキーの指揮振りは、ここでも健在である。前幕と年代が違うので危惧したが曲としての一貫性は在るので巨匠の解釈が既に完成されたものだった様だ!話を戻そう、フリッカのケルステン・トルボルグは、この楽劇の激性を充分に理解した表現をしている。続く第3幕の音質は更に落ちて篭り気味だ!欠落も処々に在り残念である。当然聴き取り辛いので難儀するが、この辺迄、聴いていると不思議とこんなものだと思って音質も気に成らなくなる。例の騎行も早いが、ちっとも上滑りしないので、すんなり耳に入ってくる。ショルティーの様に外的に過度に成らぬドイツ的な演奏と言える。ワルキューレ達もまあまあである。一気に駆け抜ける熱い演奏だ!それは、ヴォータンの告別で頂点になるが、演奏が凄いだけに欠落の多いのが残念である。



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Metropolitan opera House
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