2010/6/27

コルトーが、感銘を受けたピアニスト  クラシック


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Toshiba EMI AB-8049 LP


往年の音楽ファンから未だに夭逝が惜しまれるピアニストである。リパッティーは、1917年にルーマニアのブガレストに産まれ1950年にスイスのジュネーヴで他界した。リパッティーは、1934年にウィーンで行なわれた国際コンクールで惜しくも2位に成ったが、審査員を務めたアルフレード・コルトーが、その天分に感銘を受けたそうである。しかし健康に恵まれているとは言えず、持病と推察されるリューマチ性関節炎が災いし死期を早めたと言う事だ!このレコードは、SP末期の1948年に収録された。復刻は、時代相応だが、もう少し低音に豊かさが在っても良い様に思われる。楽団は、フィルハーモニア管弦楽団である。グリークのピアノ協奏曲から聴いてみよう!指揮は、アルシオ・ガリエラである。冒頭から天分の輝きが感じられリパッティーの非凡な才能が開花しているのが即座に聴き取れる。何処を取っても切れ込みが鋭く、勿論、情緒にも欠けていないが、情熱も凄いもので、実況録音かと思われる様な切迫感がある。曲に対する姿勢が真撃で在るのは言うまでも無い!感化されたのかオケも盛り上がり、一体化した素晴らしさは、文章で伝えるのがもどかしい位である。第2楽章は、曲想にもよるが、澄み切った境地を感じさせ、感情も深いが、音に厳しさが漂うのは、彼ならではである。終楽章は、集大成とも言える出来で寸分の隙も無い!ガリエラの指揮も情熱的である。そしてしっかりとした力強いタッチで曲は締め括られる。裏面は、シューマンのピアノ協奏曲である。指揮は、若き日のヘルベルト・フォン・カラヤンである。この頃の巨匠は、変な癖も無く聴き易い!その後、何であれ程迄に音楽性の変貌を遂げたかが不思議な位である。ここで聴ける指揮振りは、曲に対して真剣に取り組み全く音色上の無駄が無い!その為にリパッティーの鋭い音色も阻害されずに聴く事が出来る。曲のせいか、ピアノの音色も豊かさを感じさせスケール感も上がっている様である。勿論、技巧的な面も無視出来ないが、鳴るピアノの音が、常に興味を引き耳が離せないのは、リパッティーの持つ個性が如何に強いものかが伺い知れる。第2楽章の抒情感も素晴らしいが、これはカラヤンの個性であろう!リパッティーも曲に対し深い造詣で挑んでるのが解かる。それは終楽章も同様だ!長大な終章に於ける燦然たる感情の高揚が素晴らしい!
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