2010/7/27

マリオ・デル・モナコのラダメス  歌劇・楽劇


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Decca-London Polydor Japan POCL-3072/3 2CD 1992


本当は、レナータ・テバルティが、アイーダなのだからラダメス役のマリオ・デル・モナコを表に表記する必要も無いと思うのだが、ジャケットの扱いもそう成っているのだから仕方在るまい!これは、モノーラル期の同曲としては、些か地味な印象を受けるが、かく言う私もトスカニーニのコントラストのハッキリした熱狂的なRCA盤から聴き始めたので印象の薄い盤である。このCDを購入したのも単にマリオ・デル・モナコのラダメスを聴いてみたかったのが、その理由である。指揮は、NHKのイタリア歌劇団公演で御馴染のアルベルト・エレーゼである。序曲は、柔らかい弦の音色に魅了される。演奏は、ローマ・チェチーリア音楽院管弦楽団である。音色も意外と地味だが、圭角の落ちた音質も影響しているのかも知れない!幕が開くとランフィスのダリオ・カッセリの一声だが、落ち着きの在る良い声である。次にデル・モナコのラダメスだが、「清きアイーダ」の清涼で若々しい歌声は、役に合っており好感が持てる。必要以上に声を張り上げないのも良い!さてアムネリスだが、エベ・スティニャーニの少し癖の在る声は、腹に何かを思い込めた陰影の在る表現に深みを増していると言えよう!フェルナンド・コレナのエジプト王の風格在る声も充分である。レナータ・テバルティのアイーダの意志の通った声もヒロインに相応しく、純真ながら強い女性の象徴みたいな存在感もなかなかのものである。他の歌手についても特に不満は無い!落ち着き払った指揮振りを示すエレーゼの客観的な表現も自然とドラマを浮き立たせている。トスカニーニ盤とは、対極に在る演奏と言える。だから例の凱旋行進曲も情景が淡々と進み過度な盛り上がりをみせないので、情緒的な面とか内面性が解かる点は、好ましいと思う!惜しむらくは音質で、何と無く濁った感じがするので、定めてアナログ・レコードで入手出来れば、是非、聴き返したいものである。

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