2011/1/9

R・シュトラウス自演のサロメ  歌劇・楽劇


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KOCH SCHWAN 3-1453-2 2CD 1994


これは、ウィーン国立歌劇場で行われた公演を収録したものだが抜粋とは言え、歌劇場指揮者としての巨匠が、どの様なものだったかを聴けるので興味深い!年代的に全曲残っていても良さそうなものだが、これは、ある録音技師の個人録音なので、多くを期待するのは無理と言うものだろう!しかし歌劇場指揮者としてのR・シュトラウスを振り返った時に気に成るのが功績なんだが、それならと歴任した歌劇場を振り返ってみるとワイマール宮廷歌劇場では、音楽監督として1889年 - 1894年に務めているし、バイエルン宮廷歌劇場の音楽監督も1894年 - 1896年まで務めている。それと何と言ってもウィーン国立歌劇場総監督を1919年 - 1924年まで務めた事からも解かる通りに結構経験豊かである。巨匠の楽劇が素晴らしいのは、実は指揮者としての功績も大きいのは事実でもある。またバイロイト音楽祭の歴代指揮者としても其の名が確認出来る。このCDで聴けるのは、1942年の記録なのだが、「サロメ」が2月と5月の公演からとモーツァルトの「イドメネオ」が、1941年の12月の公演からの抜粋では在るが、其の指揮振りを偲ぶ事が出来る。まだ残っていても良い位ものだとも思われるが、元々レコード産業には興味が在ったのか録音も熱心に行っていたので、其れこそ喇叭吹込から聴く事が出来る。残念ながらディスコグラフィーが無いので全貌は計り知れないが、知っているものだけでも結構数が在る。だれか全録音をまとめてくれる研究家の御仁でも居ないだろうか?しかしながら此処で所有しているレコード等を紹介していくのも其の一貫に辺る事かも知れない!さて「サロメ」だが、音質は年代を考慮すると聴き易い部類である。冒頭のナラボートは、ヨゼフ・ヴィットである。ヨカナーンは、パウル・シェフラーだが、既に引き込まれるものが在って凄いと思う!巨匠自身の指揮は淡々と振っている様で劇的効果が自然と出るのは恐れ入る。サロメは、エルゼ・シュールホフである。初めて聴くが、とても主張の在る声だ!伴奏オケも優美さの中に激性を備えた表現豊かなものだ!この断片集は長くても7分程度で、殆んど4分位の 収録しかされていないのだが耳に残る演奏である。残念なのは、7つのヴェールの踊りが後半半分しか聴けない事だ! それでも妖艶さは伝わるが仕方なかろう!残っているだけでも良いと思うべきか?次は、モーツァルトの「イドメネオ」をに巨匠が手を加えたものだが、是は賛否が分かれる処だろう!そこでは、インテルメッツェオが聴けるが勿論モーツァルトのものでは無い!初めて聴いた時は、何だろ是?と思ったものだが、これは作品に対して少々異質なものかも知れない!演奏は悪くは無いが、違和感が先立つ!だからそれ以外の箇所を聴くと安心する。歌手は、イリアを歌うエルス・ボッヒャーが良い!巨匠の指揮のノリも良くモーツァルトの音楽が満ち溢れている。フィナーレは、8分間収録されているので其れなりに聴けるのは良いが、余りにも断片過ぎて「サロメ」の様に充分な感想を述べられないのが惜しい!聴いていて意外だったのは、歌手を相手に指揮した場合は、テンポが動く事だ!つまり歌手に合わせているのだが、この柔軟性こそが歌劇場経験の在る指揮者たる由縁だろうと感心した。尚、このCDには、2枚目にヨゼフ・クリップスの断片集が収録されているが、割愛する。余談だが、ケン・ラッセルの映画「Salome」は、オスカー・ワイルドの退廃芸術の真髄を明らかにしている。



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