2011/2/26

作曲家存命中に発売されたレコード  クラシック


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Columbia USA ML 4037


これは、作曲家が存命中に発売されたレコードである。曲は、セルゲイ・プロコフィエフの交響曲第5番である。楽団は、ニューヨーク・フィルで指揮は、アウトゥ―ル・ロジンスキ―である。このレコードは、1948年頃の発売なので、初演から数えても僅か3年後であり、プロコフィエフ自身も存命中で在った!西側楽壇の関心の程が伺える。指揮者のアウトゥ―ル・ロジンスキ―は、現在に於いても熱血漢として知られているが、それは歴任した楽団との衝突が、些か誇張されて後世に伝わった事が要因であろう!しかし巨匠は、オ―ケストラ・トレ―ナ―としても熟練した指揮者として知られているので、定説にある短気な性格は、どうも信じがたい!何故ならトレ―ナ―は、短気な性格だと務まらないからである。嘗てのNBC交響楽団を訓練したのも巨匠である。さて演奏だが、LP盤の最初期は、米.コロムビア社に限って言えば、放送局の規格と同じ16吋33回転のディスクをマスターにしている。音質は、古いながらも聴き辛いレベルでは無く、寧ろし其の時代にしては良好と言えるが、ダイナミックレンジが少々狭く感じられるのは仕方在るまい!表現自体は、精妙で当時は、ブルーノ・ワルターが関わっていた時期と重なり、楽団自体のアンサンブルも上々だった。だから何の変哲も無く始まる第1楽章も深く流麗な音色で、多様な表現力を持った楽団である事も解る。曲自体もプロコフィエフの交響曲の中では、最も歌謡性に優れているので。巨匠自身も振り易かったのでは無いかと思う!調べてみないと解らないが、たぶんこのレコードが、同曲では最初のレコーディングだと思う!巨匠は大らかに第1主題を歌うが、どんどんと膨れ上がる造形美も素晴らしく、男性的な力強い表現と共に曲を構築して行くので本当に聴き応えが在る。展開部も地鳴りを感じる程である。第2楽章も軽快とは言わないまでもリズムは弾み推進力も充分である。楽器の色彩感が少し足りない様にも思えるが、巨匠自身も煌びやかな音色を求めていない様にも思える。それは演奏が直向きで情熱的なので世評に在る熱血漢と言う言葉は、巨匠の音楽性から人間性を表したのでは無いのかと思われる。第3楽章のどっしり腰を据えた揺ぎ無い造型で聴かせる。まるで近代浪漫派の作品を聴いている様である。終楽章もしっかりとしたリズムで突進する。木管の惚けた色彩感が面白い!低弦部が分厚く鳴るので、此処でも浮ついた響きに成らないのも良い!そして怒涛の終始部を迎える。このレコードは、米国コロムビア、LPレコード第1回販売のカタログに載っているレコードでもある。

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