2009/6/16

カラヤンのプロコフィエフ  指揮者


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1968 BPO 日.DG SMG-2078


この曲は、巨匠にとって、一見、(一聴)珍しいレパートリーの様に思えますが、演奏会では割りと頻繁に取り上げてました。収録は、ベルリン・イエス・キリスト教会にて1968年に行われました。音質は、厚く暖かみのある豊かなものだが、現在の耳で聴くと透明感が足りない感じがします。しかし演奏自体も巨匠ならではの精密な表現と迄、いかない様です。それは当時のベルリン・フィルの特質に依るものです。前任者存命時は重厚で繊細な響きが特徴とされますが、巨匠に変わってからは、濃厚でゴージャスな響きに変貌を遂げます。それは、1960年代のベルリン・フィルの特徴です。処が、カラヤンにとっては、発展途上でした。それを証拠に収録場所をカラヤン・サーカスと揶揄されたフィルハーモニー・ホールに変更してからは、徐々に浄化され、1970年代には、壮大で透明な響きに変貌を遂げます。私は、ここでカラヤンとベルリン・フィルの完成期だと思います。しかしゴージャスと言うのは、時代を表しているのかも?と思いますね!日本は、高度経済成長期でしたし、池田隼人の所得倍増計画や東京五輪、新幹線やカラーテレビ、そして果ては、大阪万博ですからね!戦後の経済白書を見ても、1960年代に戦後初のバブル期を迎えた事は明白です。洋食も家庭に浸透し、自宅で、お父さんが、ビフテキにウィスキーと言う組み合わせで食べる家庭も少しずつだが出てきたり、カレーライスが一般家庭に浸透するのも正にこの時代です。演奏評です。第1楽章は、素朴に始まりますが、徐々に厚みを増し豊満な響きが聴かれます。これが、オーケストラの醍醐味とも言えますが、プロコフィエフ特有の鋭さを求める人には、些か肥大したキレの甘い演奏と言われても致し方在りません!ですから第2楽章の小気味の良いリズムも音の厚みが邪魔をし、第3楽章の不協和音も標準化して聴かれます。ですから終楽章の追い込みも甘くなるのは残念ですね!デジタル録音に古典交響曲が在るのに五番の交響曲が再録されなかったのは残念です。
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