2014/7/2

月に憑かれたピエロ  クラシック


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CBS-SONY 20AC 1887 LP 1984


これは、シェーンベルクの自作自演盤だが、感受性の強い歌曲なので、此処ぞと言う演奏には中々巡り合う事がなく、結局このレコードを紹介するが、収録年は古く、1940年9月24日に米国コロムビアで録音されたものである。正式楽曲名は『アルベール・ジローの「月に憑かれたピエロ」から三度の7つの詩』(ドイツ語: Dreimal sieben Gedichte aus Albert Girauds <> )なのだが、構成は、アルベール・ジロー(英語版)のフランス語詩をオットー・エーリヒ・ハルトレーベン(英語版)がドイツ語訳したものから21点を選び出し、7点づつ3部に分け曲付けしたものである。ソプラノの独唱者は、詩の雰囲気を補うために、シュプレッヒゲザング(ドイツ語版)様式(語るように歌う=抑揚のようなメロディーが伴う、歌うような話し方)によって詩を歌うので表現も難しい。歌手は、エリカ・シュティドリー=ワーグナーである。最初にこの演奏を聴いた時は、歌手があまりにも表情過多で煩わしい感じもしたが、その表現の艶かしさにアルベール・ジローの詩の裏側にある現実社会への揶揄を感じとれたようにも思える。アーノルド・シェーンベルクが指揮する室内楽伴奏も要所を締めている。メンバーは、ヴァイオリンとビオラは、ルドルフ・コリッシュ、チェロは、シュテファン・アウバー、ピアノは、エドゥアルト・シュトイアーマンで、フルートとピッコロが、レナード・ボッセラで、クラリネットとバス・クラリネットとカルマン・ブロッホが担当している。聴けば聴く程に色々な発見が出来るレコードだ。針音もあるが、マイクも近いせいか、とても鮮明で、聴き始めると音質の事はあまり気にならなくなる。当たり前だが、自作自演のレコードは、楽曲の特色が鮮明に浮かび上がる。

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