中国広州市の公園内で見た有償の「釣堀」です。魚は「へら鮒」で有ると釣人から教えて頂いた。中国と言うなら、釣り針に餌を付けないで天下を釣っている「太公望」が良く知られます。つまり中国と言うなら、日本人は直ぐに太公望を連想するわけです。
従って、我々日本人は中国のどの場所に行っても釣り場が有って、釣り人が多いものと考え勝ちです。しかしながら、それは大きな間違えで河川や湖沼(広東省には飲料とか工業用水のダムが多い)には、タダ一人として釣り人の姿は見掛けません。
その理由は簡単で、
河川や湖沼等は驚くほどに汚染されている「ドブ川で臭気が満ち」とても魚類の棲む場所では有りません。家庭や工場等から流れ出る下水が直接河川に流れ込んでいるし、第一に、中国民は河川をゴミ捨て場と思い違えしてるのでは無いでしょうか。これはモラルの問題ですが、いくら注意しても直りません。又、経済が急成長し「インフラ整備」が追いつかないのです。序に言うなら、日本では災害なら兎も角停電等は珍しいのですが、そんな事に驚いてはなりません。
注
流石に鍍金工場等の重金属等は流れ出さない様に規制管理されていると言う。
日本人観光客の多い「広西省チワン自治区」の「桂林」に流れている河川にも、ゴミが流れていて、折角の山水画も台無しだったのです。現在は、舟に乗った専門のゴミ拾いがいて「タモ」を使って掬っていると言う。この様な「水上のゴミ拾い」は各地の河川でも見られます。
要するに現在の中国には太公望等は存在しない様です。金儲けに忙しくノンビリとした釣等は見向きもされないのです。写真の釣り人に色々お聞きしたら、彼らは香港人で有って、香港には「へら鮒り」のクラブも有るらしい。更に言うには日本の釣り道具類は、殆どが中国で生産されていると言う。
ゴルフクラブの丸いシャフトとか、釣竿の丸いシャフト等の製造は「
日本の得意とする技術」だったのですが、現在では中国に移動していると言う。ブログを巡っていると釣り愛好家が多い様ですが、恐らく、その道具類も中国製かも知れません。
これは日本人の友人からお聞きした話ですが、釣りの巧い人は「気が短い者」が多いそうです。その心は「釣れる様に気短に工夫する」からだと言う。これは「蛇足でした」

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