奢れる平家がいとも簡単に敗れた背景には、近畿地方の「大干ばつ」が有った様です。平家の公達も腹が減っては戦が出来ないわけです。この飢饉については「
方丈記」等で伺い知る事が出来ます。一般的に言って、東北地は夏暑ければ豊作で、寒冷で有れば不作だと言われます。反対に西の方では、夏暑ければ(水不足)旱魃で不作になると言われます。これは稲の成長期の温度に関係が有って、成長期には20℃以上と言う条件が必要だと教えて頂いた事が有る。
今度の東北太平洋沖地震では、東北地方太平洋沿岸部は地震と津波と放射能で壊滅的な被害を受けたから、被災地から収穫出来るだろうと予測された農作物は、間違えなく減少するわけです。特に放射能に汚染された原発周辺の市町村にとっては、今後の生活の建て直しが急務なわけです。既に5ケ月も経過した現在でも、国民の生活を守るべき政治の動きは緩慢で、常にコップの中で争っていて、被災者等には目も向けません。もっとも
民主党内閣には反日家も見られるから、日本を潰す気の者が多いのでしょう。選んだ我々にも責任が有るのです。
さて東北民は有史以来苦難の連続と言っても良いだろう。苦難の連続とは、汗水を垂らし働いても、常に「
お上と言う」異体の知れない怪物に冨を奪われてしまう連続だったのです。今度の起きては成らない福島第一原発(この地域には第二原発も有る)等は、地域の活性化に寄与すべき筈のものでは有ったのですが、電力は地元では消費出来ず、東京都民のみが潤ったのです。この事実を良く考えて見れば、ナンの事は無い
一極集中の巨大都市化を招いただけで、諸々の悪の元凶はここに有るようです。ローマ帝国の様に、自らの手で滅びない事を祈るばかりです。滅びる前には、早く道州制に改変して、都市の地方分散を図るべきでしょう。相模灘(関東大震災)の大ナマズが目の覚めない内とか、富士山(宝永の噴火)の活動が始まる前に実行すべきだろう。どちらに襲われても、東京都は惨憺たる有様になるでしょう。
そんな事は無いだろうと思うのは油断大敵で、今度の東北太平洋沖地震等は地震学者の東北地方軽視が有って、東海、東南海、南海地震等の観測には、大金を注ぎ込んでいて、観測網は水も漏らさぬ体制だと言う。その様な観測網で有っても、手で水は掬いません。イザ大きな揺れが来れば、人間はなす術も有りません。この世の終りかと思うばかりですね。
聞く事によれば、
東北地方太平洋沿岸部の観測網は十分整備されて無く、過去のデーター(貞観地震)等は気にもしない素振りだったと言われます。要するに油断ですね。結果はご覧の如くで言うべきで事も無く、今更聞いてもナンの役にはたちません。
今、地震が来たので一時中断した。(震源地は茨城県北部で、震度3だと言う。)このパソコンSWを切っても直には終了しないのです。
さて東北地方は過去ナンドモ冷害に苦しみ、その都度立ち上がって来たのですが、今度の地震と津波と原発事故から立ち上がるのは容易では有りません。特に放射能汚染は重大な問題です。東北民は、「清浄な空気」と「水」と「米」と「味噌」さえ有れば、ナンとか生をまっとうする事が出来たのですが、原発事故は、これらをも奪ってしまったのです。その様な悲惨な状況には
神仏等も存在できない「無」の状態ですね。そんな事は知らぬ気に「セシウムさん」等と、簡単に言葉にするのは、同じ日本人同士如何なものでしょうか。

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