↑は阿武隈山脈の山並みを望んだものです。この様な恵まれた自然にも、折からの季節風に乗った「
原子雲」が通り過ぎて、放射能で汚染されたのです。20Kmとか30Km離れれば影響を受けぬと言うばかりでは無く、100Km離れても線量が高く悩んでいるのです。福島第一原発は福島県双葉郡内に有って、立地町の大熊町、双葉町及び楢葉町(第二原発)等はもとよりトバッチリを食った周辺市町村にも、多大な迷惑と犠牲を強いたのです。原発立地町では、過去45年に渡りナニかと優遇され、寄付金等の名目で「悪魔の金」を手に入れ栄華を誇ってきたのですが、それは一朝の夢でした無かったのです。事故が起きてしまったら「泣いても喚いても」元の故郷には、戻る事は出来ません。補償金(
悪魔が支払う金)等は、電力会社の低姿勢にも関わず、出し渋っているのが現状だと言う。
詳しい事情は知らないが、若狭湾に多数存在する原発事情も同じだろう。原発を誘致するのが最優先し、日本列島は「地震大国」だと言うのを忘れていたのだろう。日本列島の生い立ちは大陸とは違え、地球の切れ端でしか無いのです。若狭湾の原発群のどれか一つでも過酷事故が起きてしまいば、放射能が散らばって全域の原発等は、廃炉の憂き目にあうだろう。ましてや風向きによっては「琵琶湖」や「京の都」等は全滅するに違えない。特に琵琶湖が汚染されると、
周辺住民の飲料水とか漁業等は壊滅し、人の住めない「人でなし」の地域に成ってしまうだろう。
いま原発を推進する者は、全て「
悪魔の手先」で、金に目が眩み誘惑に負けてしまったのだろう。電力の安定供給と言う大義名分を振りかざしてはいるが、それは方便でしか有りません。それならば原発に頼らない「
きめ細かい節電計画を立て」事前から、夏場のピーク時に備えるべきなのです。止める事が不可能な「企業(高炉)、病院等々」には、供給し、大型商店とか家庭用等は徹底的な節電を強制的に行うべきです。成り上がりの新興国の様に「けばけばしい」照明等は必要が無いのです。
↑は福島原発から離れた地域の牧場地帯ですが、この様な自然を「どの様に除染」するのか(出来るのか)、私には想像も出来ません。線量には異常に高い場所も有るし、数メートルも離れれば低い場所も有って、
雪景色の様に一様では無いと言う。更には「3,11の大震災」によって、建造物に被害が出て、それを瓦礫として処理するのは容易では無かろう。宮城県とか岩手県の瓦礫処理(線量が低い)を受け入れる事ですら、反対する国民が居るから、ましてや汚染された瓦礫等の処理は双葉郡しか無いだろう。双葉郡からすれば「
お国の為」に原発を受け入れたと言うのだが、安全神話を信じたのが悪かったのです。自然災害は「
忘れた頃にやって来る」と言うし、あれ程の複雑な原発を「人間の手で制御出来る」と思うのが、間違っていたのです。
福島第一原発、及び第二原発では過去大小と無く事故は起きていて、その都度「事故隠し」が行われていたと言う。それらの事故に積み上げが、今度の大震災で過酷事故として露呈したのだろう。地元民の若者達が「3,11の大震災」に遭遇した時に放った言葉は「
原発はヤバイ事に成るかも知れない」だったと言う。若者達は冷静に「原発の現状」を観察していたのです。大金を目の前にして拝んだ経験が無かったから、判断は狂わなかったのです。
おおい町長及び町民の皆さんは、この事実を良く知って「再稼動」を断るべきです。この世に「絶対安心」等は無いのです。過酷事故が起きれば、火の粉は我が身に降り掛かって来るし、トバッチリを食った周辺市町村にも、大きな災難が降り掛かるのです。マクロ的に見れば、再稼動は「おおい町の問題」だけでは有りません。我国の存亡にも関わる重大な問題なのです。金の誘惑に負けては成りません。
にほんブログ村

4