杉本萌『はたらかない細胞』は清水茜の体内細胞擬人化漫画『はたらく細胞』のスピンオフ漫画である。赤血球に成長しない赤芽球をニート風に描く。赤芽球はマクロファージに育てられて赤血球になる。
『はたらく細胞』は人体の勉強になる点が多い。これに対して本作品はギャグテイストが濃厚である。
働かないように見えて、実は役に立っているという話かもと思ったが、深読みし過ぎのようである。そのように感じた理由としては、表紙の赤芽球が銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーのように見えたからである。働かない非常勤参謀と揶揄されながら、実は有能であった。昭和的な「頑張ります」精神の真逆のキャラクターに魅力を感じる。

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