『江戸前鮨職人きららの仕事』は女性鮨職人を主人公とした料理漫画。値段と品質や味が比例するという情報弱者の発想を斬る痛快さがある。主人公きららは、私の握りたい鮨は一部の金持ちだけが食べられる鮨じゃないと主張する。
後半は成金経営者と勝負する。成金経営者は典型的な悪役風である。成金経営者が叩かれる展開を期待する。
話と話の間のコラム欄では鮨の蘊蓄が語られる。いい鮨屋は天然の本ワサビを使用する。粉ワサビは辛さだけが際立つ香辛料であるが、本ワサビにはほのかに甘い味があり、鮨を引き立てる調味料である。単に辛いだけでは深みがない。
権力に依存していく不祥事警察官、正義の名の下で悪を可能にする不祥事警察官。もはや人間と呼ぶことも悲しくなるような存在である。

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