『放課後さいころ倶楽部2』ではミキが人付き合いが苦手になった幼少期のエピソードが語られる。ミキは人付き合いが苦手という設定であったが、ボードゲーム仲間との間では、そのような様子は見られない。外部環境要因が大きいことが分かる。
かつてのいじめっ子に再会して和解する展開は昭和のステレオタイプである。それは、いじめられた側の気持ちを重視するようになった21世紀では流行らない。本作品も異なる展開であった。
第1巻でチラッと言及されたカタンの開拓者が登場する。カタンの開拓者の特徴はプレイヤー同士が交渉できることである。この交渉は相互にメリットがなければ成立しない。交渉を持ちかける場合は相手に価値を提供しなければならない。全体最適や目の前の問題解決のために誰かに我慢や負担を強いる公務員的発想は失敗する。

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