2022/5/14 8:58
「笹川の花会A」
笹川の繁蔵一家に政吉がやってきた
懐には助五郎から預かった五両と
女房が身を売って作ってくれた十五両
合わせて二十両を祝儀ですと渡せば
それを中身も改めもしないで、しまう繁蔵
心の中では、
立派な親分だと聞いていたが
自分のものにしようとする小せえ男だ
ところが祝儀(義理)の金が壁に
貼られ読み上げられる
大前田の英五郎
金・百二十両
国定の忠治親分
金・百五十両
・・・ ・・・
うっ大変なことになってしまった
てめえ親分、飯岡の助五郎の
恥をさらすことになる
そして飯岡の助五郎
金・百両
名代の
洲崎の政吉 金・五十両
笹川の繁蔵の思いやりに涙する政吉
国定忠治からも人の道を教えられ
各親分衆に紹介してやるから来い
すると笹川の繁蔵
それより先に行くところがあるだろう
さぁこれを持って迎えに行ってきなせぇ

一瞬にして総てを悟った忠治は
洲崎の政吉、いい男になりなすった

2
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。
つばさ準之助さんの政吉と
市川愛叶さんの、その女房
今までかなりの数の
笹川の花会を見てきましたが
忘れられない作品となりました