| 投稿者: らっち

 このブログは、「広島・都市観光の創造」というサイト付設のブログです。
 サイト自体は、「都市観光という切り口から、広島のまちづくりを考える」をテーマにしたサイトですが、このブログでは、広島という都市の今を語っていきます。
 クラシックを中心に、音楽の話題も定期的に取り上げていますので、よろしくお願いします。

*この記事は、常にトップ表示しています。更新した記事は下にありますので、そちらをご覧ください。




2021/12/4 | 投稿者: らっち

 今秋、私は宅地建物取引士(以下、宅建)の資格試験にチャレンジし、無事合格しました。
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 まず、宅建を受けようと思った経緯から説明しますね。ここ数年、私は本業で都市計画や都市整備の分野の業務に携わっており、特に都市計画について、ちょくちょく勉強していました。
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(いつぞやの、カミハチキテルにて。カミハチキテルの目前のタリーズで、カミハチキテルの模型を眺めながら、都市計画を勉強すると言う、割と粋なことやってました(笑))

 で、勉強していくうちに、「ただ単に「本読んで知識を得ました」じゃつまらないよな。一つ成果を挙げたいな。都市計画系の何か資格を得られればベストなんだけどな」と思うようになりました。
 しかし、都市計画の資格って、なかなか無いのですよね。「認定都市プランナー」みたいなものもあるそうですが、民間のコンサルなどで従事している人に限定される資格なのだそうで、普通の人が取れる資格ではありません。
 で、たどり着いたのが宅建。試験科目に、都市計画法だの、宅地造成等規制法だの、土地区画整理法だのあるし、試験難易度もそこそこだと言うし、目標にするにはちょうど良いのじゃない?と思い、約1年前、宅建を受けることとしました。
 色々と考えて、この1年って、勉強するのに良い時期だったのですよ。
・コロナ禍で行動が色々と制限される中、勉強ぐらいしかすることない
・今の部署(都市計画、都市整備分野)に従事して4年が経過しようとしている。そろそろ異動も考えられるので、業務の総まとめの意味合いも含めて、チャレンジする時期だろう。
・そろそろ異動かもしれないが、是非、またこの部署に帰って来たい。そのアピールのためにも、「宅建持っています。それなりに専門知識あります」は、それなりのアドバンテージとなるだろう。


 と言うことで、宅建の勉強を頑張ったこの1年間。途中は「こんなの全部覚えられるかよ!」とサジを投げ出したくなる時期もありましたが、後から振り返ってみれば、非常に順調に進んだ受験勉強でした。途中で気づいたのですが、必ずしも、細かなところまできちんと覚えなくても何とかなるものなのですよね。試験はマークシートで4択。制度の趣旨を理解して、大まかな数字を押さえておけば、それなりに点数取れます。
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(いつぞやの勉強の様子。地元企業インスマートさんが経営されるSTICK SWEETS FACTORYにて)

 と言うことで、今回取得できることになった宅建。まあ、資格を得たことも嬉しいですが、様々な法的な基礎知識を整理することが出来たことも嬉しいですね。正直、宅建の試験のレベルって、「不動産取引や、再開発、都市計画を語るなら、これくらい知っておけよ」というレベルの試験です。まちづくりを語るのに、これくらい知っておかないと恥ずかしい、という感じです。これまで、中途半端だった知識が、それなりに整理できた、というのは嬉しいところですね。

 さて、今後どうするか。宅建取ったからと言って、今の職場を辞めて不動産業者に転職するわけでもない。当面は、本業の中で、今得た知識を適切に利用していくこと、広島の都市計画、まちづくりを語る際に、その知識を活かすこと、ぐらいしかないですね。
 で、定年後、もう、そんなにガツガツ稼ぐ必要もなくなった頃、この資格を利用して、多少小遣い稼ぎでも出来ればな、と思っています。
 ご存じの方も多いと思いますが、自治体の事務職員って、一定年数以上勤務すれば行政書士の有資格者になるのですよ。私はもう、いつでも行政書士の免許を得ることが出来るので、これもまあ、近い将来取りましょう。これで、宅建と行政書士の2資格となります。あとは、良く聞くのが、ファイナンシャルプランナー2級ぐらいなら、少し頑張れば取れると聞きます。どうしましょうかねぇ。。。また勉強しますかねぇ…。正直、ちょっとたいぎいですね。宅建は、都市計画の側面があるので勉強する気になれましたが、FPが取り扱うような金融関連とか、正直、あんまり興味ないのですよね…。

 まあ、少し休んで考えていくことにします。とりあえず、宅建良かった。土地や建物の利用について、今後、専門性を深めていければと思います。

2021/11/28 | 投稿者: らっち

 今、ひろしま美術館で開催中のバンクシー展が話題ですね。私も行ってきました。
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 私は、アートについては詳しくないので、今回の展示自体については多くは語りません(最後に、少しだけ語ります)。 今回の視点は、「集客施設としての美術館」です。
今回のバンクシー展。私は閉館間際に行ったのに、非常に人が多かった💦。さすが話題の特別展です。
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(今回の特別展、写真撮影OKなのですよ)

 美術館を集客施設として見ると、とても優秀な施設だと思いますね。普段から一定の集客がある上、今回のような話題性のある特別展となると、一層人が集まる。今回のバンクシー展などは、中四国地方では広島でのみ開催なので、広域的な集客も期待できる、と言うことで、非常にありがたい施設です。
 特に「いいな」と思うのは、集客が平準化されていること。例えば、「カープの試合は年間に200万人集めます」と言いますが、球場周辺が賑わう時間帯は限られている。試合開始前数時間と、試合終了後の数時間程度でしょう。年間365日のうち、70日程度の、数時間が賑わうだけです。
 それと比較すると、美術館は(ほぼ)毎日賑わっているし、時間帯も平準化されている。スポーツの試合のような「一度に数万人」という集客力はありませんが、いつもそこそこ賑わっている。「街中の賑わい創出」という面から見ると、こちらの方がありがたいもの。それらを考えると、このひろしま美術館。重宝するものですね。
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(ひろしま美術館外観。これは大昔、「ヴェネツィア展」を観に行ったときのもの)

 まあ、欲を言うならば、「広島の美術館って、他の地方と比較しても小さめのものばかりだし、イマイチマイナーだよな。中四国地方の中ですら、もっとメジャーな美術館たくさんあるぜ」という話にもなるのですが、そこは無いものねだりをしても仕方ない。今回のバンクシー展のように、話題性のある特別展を開催することでカバーしていけば良いでしょう。

 と言うことで、集客施設としての美術館についてでした。まあ、そんなに難しく考えなくても、普通に、街中に美術やアートを楽しめる施設があって、鑑賞後は普通に街中で遊ぶことが楽しめる、と言うだけで美術館はありがたい施設です。これからも重宝したいものですね。
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(美術館から出て徒歩1分で、今はこんな風景が広がっています。美味しい飲食店もこの界隈には多いし、デートとかにぴったりですね♪ 美術館は、間違いなく、街の付加価値を上げていると思います)

【おまけ】バンクシー展感想(的なもの)
 元々、美術やアートには詳しくない私。正直、バンクシー展を観ても、「だから、何?」みたいな感想を持つ作品が多かったです。
 少し前、お笑いで「ゴッホよりピカソより、普通にラッセンが好き〜」と言うのが流行りましたが、実は私、どちらかと言うとそういう感想を持つ人です。まあ、音楽で、ルネサンス期の宗教音楽が好きなので、絵画でも、ミケランジェロとか、ラファエロとか、エル・グレコとか、あの辺りの宗教画は興味を持って観ますが、それ以外の絵画は、正直…💦💦💦
 ピカソとかを観ても、「何なん、あれ。キュビズムだか何だか知らんけど、何でわざわざ汚く描くのか分からん。もっと素直に、綺麗に描けば良いのに…」と思ったりしてしまいます。(まあ、それを言うと、「綺麗なものがみたいなら、絵画じゃなくて写真で良いではないか。絵画ならではの表現がある」とか言われるのですが)
 ただ、個人的には、こういう、勉強不足の私のような感想もあって良いのではないかと思います。それこそ、「ゴッホよりピカソより、普通にラッセンが好き〜」です。
 ここからは、半分ギャグで書きますが、ひろしま美術館で、「ラッセン展」とかしたら面白いかな、と思ったりします。この美術館には、ゴッホもピカソもある訳で、ここでラッセン展をやって、なおかつ、あのお笑いの人を呼んで、「ゴッホよりピカソより〜」とか歌わせたら、どんな雰囲気になるでしょうか(笑)。空気が凍りつきますかね(笑)。
 でも、そういうものこそ、「アート」のような気もします。反体制で、既存の価値観に噛み付く存在。今回のバンクシー展のテーマは「天才か反逆者か」でしたが、この「妄想ラッセン展」は、まさにそういう感じになると思うのですが、いかがでしょうか??
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(いつだったか、この美術館で行われたコンサート。ここで、「ゴッホよりピカソより〜」とかやったら、是非は別としても、もの凄いインパクトのある光景になりますね💦)

2021/11/20 | 投稿者: らっち

 広島市中央図書館が、駅前のエールエールA館に移転する方針とのことですね。
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(エールエールA館。大昔の写真)

 これを受けて、様々な人が様々なことを言っています。私も以前、「図書館のような知的財産は街中にあるべきだ」とか書いた記憶があるのですが、今回の報道を受け、「駅前のエールエールならやむ無しかな」と考え直しました。理由は次のとおりです。

@もう、「何でもかんでも新設」の時代ではない。既存の建物が利活用できるなら、それでやむを得ないケースも出てくる。ましてや、駅前で、1フロアの面積も十分あると言う恵まれた建物。これを使わない手はない。
Aその充分な床面積を使いきれていない感を受ける駅前福屋。3セクの経営が危ないことになる前に、図書館がテナントとして入ると言うのは、理解できる話

 「文化教養にお金を使わないのか」という批判もありますが、大事なのはハコではなくて中身、と考えると、必ずしも街中に新たなハコを整備する必要はない。エールエールの位置なら、「ほぼ街中」と言えるし、なにより建設費が浮く。その分を図書の充実に充てれば良いと思います。
 「駅前の図書館」と言うと、周南市などの「TSUTAYA図書館」が連想され、「あんなの、中小都市のやることだ」と言われます。私はTSUTAYA図書館に行ったことがないので良く分からないのですが、別に駅前図書館だからと言って、TSUTAYA図書館のようにしないといけない訳ではない。TSUTAYA図書館が嫌なら、堂々と、独自路線を貫けば良いと思います。そう、広島は、独自の力で駅前に日本一の図書館を作れば良いのではないでしょうか。建設費用を削減する分、中身にとことん拘りましょう。ちょっと私なりのこだわりを考えてみました。

@ジュンク堂との連携
 ご承知のとおり、エールエールA館には、現在ジュンク堂が入っています。あの本屋、良いですよね。まるで図書館のようで、今の広島では一番充実した本屋ではないかと思います。
 そこに図書館が入居するわけで、これは「民業圧迫」になるのではないか、と思う人もいるかと思いますが、私はそうは思いません。個人的に振り返っても、図書館と書店は使い分けている。むしろ、「図書館で見て、気に入ったものがあったら本屋で買う」という感じの時もあるので、これはむしろジュンク堂にとっても良い話なのではないでしょうか? うまくやれば「書籍のテーマパーク」のような感じになるのではないかと思います。

A広島らしさ
 県外、国外の方にも分かりやすい場所に出来る、広島を代表する図書館になることでしょう。「広島駅前図書館と言えばコレ!」という強みを持ちたいですね。広島なので、やはり「平和」系、「国際政治」系が目玉になるのではないでしょうか。そういう分野の図書は特に充実させたいですね。

B大学図書館
 近くに数年前に開学した叡啓大学。図書館はなく、小さな図書室しかないそうですね。で、「宇品の県立大学の図書館使ってね」みたいな感じとのことです。可哀そうですね。今回の駅前図書館と、上手く連携できませんかね?
 また、隣のエリザベト音楽大学。大学の関係者と話をしていると、時々、「大学で調べているとこんな資料があって…」みたいな話を聞きます。聞くところによると、小さいながらも学内に図書館があるとのこと。いいなぁ。一度見てみたい。こちらもセットで、駅前図書館と何か連携できませんかね。
 駅前図書館に、叡啓大学やエリザベト音楽大学の図書館の機能も待たせて、ついでにそれも一般開放する。そうすれば、みんなが喜ぶ結果になりそうな気がします。
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(叡啓大学とエリザベト音楽大学。図書館は統合して駅前に移転させますか)

Cフードコート
 エールエールA館には、最上階にフードコートがありますね。これまでは、ジュンク堂で本買ってこのフードコートでコーヒー飲みながら読書、ということもよくやっていましたが、これからは、図書館で本借りてフードコートでコーヒー飲む、というスタイルも生まれそうです。
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(フードコートから撮ったパノラマ写真。これも大昔の写真。こういう風景を眺めながら読書、って言うのも良いねぇ)

 と言うことで、図書館の駅前移転についての話でした。悪い話ではないと思います。これで進んで良いのではないでしょうか。

2021/11/14 | 投稿者: らっち

 エキニシで火事が発生してしまいましたね…。
 コロナ禍が少し落ち着いてきて、本格的な稼ぎ時期が来ている時のこの火事です。なんともまあ、言葉も出ません。今回は、このエキニシについて考えてみます。
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 まずは、基本的事項の確認です。エキニシの経緯をまとめると、次のとおりとなるのではないでしょうか。

@ここは元々、古い民家が立ち並ぶ地域。何故その古い民家がそのままになっているかと言うと、「事実上建て替えが不可能」だから。建て替えとなると、現在の法令(建築基準法等)を遵守する必要がある。しかし、各建物の敷地面積や、前面道路の幅員等を考えると、まともな建物を建てるのは相当難しい。ただでさえ狭い敷地が、セットバックで道路に取られ、残った敷地で何が出来るんや、という話です。
Aなので、建て替えは行わずに、現在の建物をリノベーション(改修)して活用することになる。リノベなら、「今ある建物を最新の法令にあわせろという無茶は言わんよ。ただ、建て替えの時はきちんと基準守ってね」という話になる。(これを「既存不適格」といいます)
B古い住宅のリノベなら、初期投資もさほど大きなものにならないし、家賃も安い。なので、個人でお店がやりたいと言う人が集まってくるようになり、その結果、現在のような集積が出来た。

 ザっと言うとこんなところでしょうか。某ブログのコメント欄で、「地域住民のごね得で再開発が進まない」とか、「市は当初解体する予定だったが、方針転換して存続することになった」とかありましたが、大ウソです。「市が存続することを決めた」とか、市に民地の建物の存続を決めるような権限があるとでも思っているのでしょうか? 被爆建物の保存問題じゃあるまいし、ウソもたいがいにして欲しいものだと思います。

 で、まあ、そんなことはともかく、そういう地域で火災が発生した。これもやむを得ない面があり、これ、普通のRCの建物ならボヤ騒ぎ程度で問題は収まっていたのではないかと思います。密集した木造建築、そして、古い建物なので防火面の対策も十分でない。そういう状況なら、ちょっとボヤが起きただけでも、すぐに大火事になってしまいます。なので、今回の火事発生も、ある意味必然的だった、と言えるかもしれません。

 そう考えていくと、抜本的な改善が必要と言えるのですが、さて、どうすれば良いのか。一番わかりやすいのは市街地再開発事業ですね。駅前だと、BブロックやCブロック再開発でお馴染みのやつです。
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(Cブロック再開発)

 ただ、再開発となると、間違いなく家賃は上がる。結果、個人経営のお店は入れない、と言うことになり、それはもうエキニシではない、と言うことになってしまいます。駅前Cブロック開発の際の愛友市場のように、再開発に組み込む、と言うことも考えられないことはないでしょうが、「あなたたちはこういうものが欲しかったのですか?」みたいな感じになってしまうでしょう。
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(新しくなった愛友市場。Cブロックはともかくとして、エキニシに欲しいのはコレじゃないでしょ)

 …う〜ん。。。難しいですね。まあ、常識的に考えて、「古臭いのが魅力」「家賃が安いのが魅力」の場所を、再開発と言う「莫大なお金をかけて新しくする手法」で守れるはずがない。正反対の手法ですもんね。他に良い方法はないでしょうか…。個別に順に建て替えていくのはやむを得ないとして、現在の敷地面積を確保しつつ建て替え、という方法はないでしょうか…。
 色々調べていて、「なるほどな」と思ったのが、建築基準法第86条第2項の連担建築物設計制度。簡単に言うと、「複数の敷地を一つの敷地とみなし、個別の建物は、その一つの敷地の中の一部建物とみなす」という制度です。
 …分かりにくいか(笑)。例えば、市営住宅などで複数棟ある場合、真ん中にある建物は接道していない、ということがあります。「おかしいじゃないか。法令違反だ」と言われかねないところですが、それは「一つの団地として基準をクリアしているからOK」なのです。(これを一団地認定と言い、建築基準法第86条第1項に規定されています) これと同じイメージでエキニシを一つの敷地としてみなすのが、第2項の規定ですね。
 
 うん。これなら、出来ないことはない。まあ、そう簡単に、「目の前の道路は敷地内通路ですよ。だから幅員4mなくても良いでしょ」という理屈が通用するのかどうか知りませんが、検討する価値はあるかなと思います。この適用を受けて、この敷地内の建物を、現規模とほぼ同じ規模で、順次耐火建築物に建て替えていければと思います。
 いずれにしても、大事なのは地元のやる気。手法が見つかったとしても、地元が本気にならないと、到底無理です。
 これは連担建築物設計制度に限らず、普通の再開発でもそうでしょう。どちらにしても、今後何らかの取り組みは必要なのは明確になって来ました。コンサルを巻き込んで(状況によっては行政も巻き込んで)、しっかり話し合いをしていただければと思います。

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(いつだったか行ったお店の柱や外壁。風情があるのは確かだが、いつまでもこのまま、という訳にもいかないでしょう。「持続可能なエキニシ」を作るため、本気で検討する時期が来ているように思います)




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