| 投稿者: らっち

 このブログは、「広島・都市観光の創造」というサイト付設のブログです。
 サイト自体は、「都市観光という切り口から、広島のまちづくりを考える」をテーマにしたサイトですが、このブログでは、広島という都市の今を語っていきます。
 クラシックを中心に、音楽の話題も定期的に取り上げていますので、よろしくお願いします。

*この記事は、常にトップ表示しています。更新した記事は下にありますので、そちらをご覧ください。




2020/7/11 | 投稿者: らっち

 前回に引き続き、軌道系交通機関をまちづくりに活かすケーススタディ。今回は新広駅です。
 以前にも少し語りました(こちら)が、私、ここ数年、広島国際大学の先生を訪問するために、よくこの駅を利用しています。
 国際大学のキャンパスが出来るのに合わせる形で開業した新広駅。まちづくりに有効に機能しているように見えます。
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 駅前には、市の市民センターや消防署、市営プールなどもあり、行政側の「ここを新たな拠点にしよう」という意気込みが感じられます。
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(市民センター)

 駅前ロータリー。前回も言いましたが、駅を整備するなら、やはりこういう施設整備はセットで行いたいものですね。
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 この駅から北側約500mの場所にある広島国際大学。個人的な感想ですが、キャンパス周辺の雰囲気は、広島の大学では一番「大学らしい雰囲気」を感じます。
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 いや、「大学らしい雰囲気って何よ?」と聞かれたら困るのですが、他の大学は、いずれも山を切り開いて建てられたような大学ばかりで、「学生街」と呼べるものがまともにない。街と大学がバラバラのようなものばかりです。
 その点、この大学は、「住宅街の中にあって、大学・学生と街が共生しているね」という感じがあります。
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(大学前の通りとかも、なんか雰囲気良いですよ)

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(「国際大学通り」と呼ばれている通り。な〜んか、学生が好きそうなお店が立ち並んでいます。学生街と呼んで良いでしょうかね。写真には写ってないですが、あの「我馬」もありました)

 面白いのが、駅〜国際大学まで続くこの遊歩道。いや、遊歩道自体はそんなに珍しくはないのですが、こういう具合に数百メートルに渡って、直線の遊歩道を確保するというのは普通出来ない。どうしてこういう土地が生まれたのでしょうねぇ…。一瞬、「水路を暗渠(蓋掛け)にしているのかな?」と思ったのですが、管理用のマンホールも見当たらないし、そもそも、暗渠の上に植樹は出来ないでしょう。この空間、何なのでしょう…??
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 話を新広駅に戻します。駅の南側は、中国労災病院のほか、「虹村工業団地」として、たくさんの工場が立ち並んでいます。
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 新駅が出来て、こういう工場等に勤務される方々も、随分、電車通勤が増えたのではないでしょうか? マイカー通勤から電車通勤への転換。これ、とても良いことだと思います。「地球環境保全」とか「渋滞緩和」などの効果も勿論ですが、そもそもの話として、電車通勤になるとアフターファイブが楽しくなる(笑)。仲間内で、「ちょっと飲んで帰ろうか」と言う話になった時、「ゴメン。マイカーなんだ。前もって言ってよ」と断ることがなくなる。
 まあ、最近は、「飲みにケーション」とか、なんとなく否定的にとらえる人も増えてきていますが、私は、「アフターファイブが楽しいから仕事もやる気出るんじゃないか」と思っています。で、電車通勤になって、アフターファイブが充実してくると、きっと仕事も充実して、良い仕事ができる。そうなると、各々の会社の業績も上がるし、そもそも、周辺の飲食店も潤う。それを考えると、新駅の効果、大きいと思いますね。
(…まあ、そう言いながら、新広駅界隈に居酒屋が見当たらないのが気になりますが。国際大学の学生に、虹村工業団地や中国労災病院の従業員。そして地元の人々。それなりに、需要あると思いますけどね…。全国チェーンの居酒屋(〇民とか)ぐらい、進出して来ても良いような気がするのですが…)



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2020/7/5 | 投稿者: らっち

 前回、広電路面電車を軌道系交通機関として位置付けることの話をしました。
 最近よく思うのですが、軌道系交通機関って、やはりまちづくりにとって強力な武器になりますよ。
 今回はその事例研究と行きましょう。数年前にJR新駅が出来た東広島市寺家地区。このご時世に、地方都市とは思えないレベルで、非常に順調にまちづくりが進んでいます。
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(駅南口。黒瀬川にかかる橋も新設(拡幅?)され、広い歩道も確保されました。余談ですが、左手のビル1階にある飲食店。なんか行列が出来ていました。人気店なのですかね?)

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(南口ロータリー。2棟のマンション(?)が出来ています。そりゃ、この立地なら建つよねぇ…)

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(北口駅前交差点。マンションが建ったり、医療ビルが建ったり、順調ですね)

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(北口のこの界隈は、区画整理事業による整備でしょうかね(未確認)。やはり順調にまちづくりが進んでいます)

 まあ、この界隈が順調なのは、「区画整理や道路改良もセットで行っているからだよ」とか、「日本有数の成長都市・東広島市だからだよ」という理由もあるのでしょうが、そういうものを差し引いても、やはりJR駅の影響は強い。区画整理事業の範囲外にまで、民間事業者による開発が生まれている様子です。

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(駅から徒歩5分のところにできた住宅団地。その他にも、動き出しそうな土地がチラホラ…)

 広島都市圏でいうと、この寺家駅や新白島駅が最後の新駅になるのですかね。最近では、新駅構想自体もあまり聞かなくなりました。ただ、つくづく思うのは、「もし、今、検討段階レベルでも新駅の構想があるならば、それはなるべく実現するよう動くべきだ」ということ。駅が出来れば、そこは交通の拠点になる。交通の拠点になれば、そこに人の流れが生まれる。人の流れが生まれれば、そこに町が出来る。躊躇する理由はないでしょう。
 ただ一つ、「その意義は分かるが、お金がねぇ…」というのはあるかも知れない。でもね、そこは無理してでもやるべき事業だと思います。「いつかチャンスが来たら…」なんて言っていると、いつまで経っても出来ません。で、いつまでも駅は出来ず、虫食い的に小規模な開発が行われ、「気がつけば駅を作るスペースがなくなっちゃった!」なんてことになりかねません。
 …まあ、JRの駅自体は、そんなにスペースがなくても設置可能ですが、駅前ロータリーだとか、バスターミナルだとかをセットで考えるなら、それなりの土地が必要。どうせなら、交通の拠点にしたいでしょう? 天神川駅みたいな形で終わらせたくないでしょう? 今、土地が確保できるのなら、すぐにでも確保するべきだ、と思いますね。
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(寺家駅北口のロータリー。駅の持つポテンシャルを引き上げます。パークアンドライドやキスアンドライド、公共交通機関や自転車の利用促進を言うなら、やはりこれくらいのスペースは必要です)

 近年は、これまでの「コンパクトシティ」の概念に加え、「コンパクト・プラス・ネットワーク」などと言われ、立地適正化を言われるようになって来ました。「ネットワーク」と言うなら、やはり軌道系交通機関の持つネットワークの構成力というのは見過ごせない。アストラムライン西風新都線のような、「今から新路線やるんかい💦」というのは論外としても、既存の路線に新駅、というのはガンガンやって良いと思いますね。
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(立地適正化計画の概念図)



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2020/6/28 | 投稿者: らっち

 イオン宇品店の隣にヴェルディマンションが出来るのだそうですね。
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 正直、私は個々のマンション建設には興味なく、よく知らないのですが、鯉党さんのブログによると、かなり大規模な部類に入るマンションとのこと。
 まあ、「そりゃ敷地が広いのだから、大規模にもなるさ」とも思うのですが、敷地面積のことを差し引いても、この立地ならマンション売れるだろうなぁ、と思います。その理由をざっと言いますね。
・隣のイオンを始め、周辺にスーパーなどが充実している。
・教育施設(小中学校等)も近い
・都市計画道路沿いに建つと言うことで、マイカー利用者、また歩行者に対しての利便性が高い。

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(都市計画道路「中広宇品線」。都市計画道路だけあって、歩道幅員など、すべてにおいてきちんと整備されています)

などですかね。生活面から見ると、非常に良い条件が揃っているように思います。

 ただ一つ、大きな弱点を挙げるとするならば、公共交通機関。電車通りまで約500m。最寄りの路面電車電停までと言うと、600m以上あり、歩くにはちょっとたいぎい距離です。
 「他にないのか?」と考えると、あることはありますね。この界隈は少し前、新たなバス路線「広島みなと新線」が開通しました。以下の青いルートです。
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 …が、これが使えないんですよね。。。。このマンションの最寄りのバス停の時刻表って、こんなことになっています。
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 1時間1本って(笑)。私の実家のくそ田舎の方がまだ便数多い(笑)。どうしてこんなことになったんだろう、って思いますよね。
 まあ、「500m西側に路面電車が走っているのだから仕方ない」とか、「嫌なら路面電車使えば?」とか言う話になりそうですが、600m以上離れた電停に徒歩で行く、というのも面倒な話です。しかも、それで乗った路面電車がまたちんたら遅い。「せめて、電停まで自転車で行けたらなぁ…。電停近くに大規模な駐輪場でもあればなぁ」とか、「せめて、路面電車がもう少し早ければなぁ。ここから都心部や広島駅まで、20分以上かかるっておかしいでしょ」と思いますね。
 結局は、広電の路面電車が「軌道系交通」と呼べるレベルになっていないことが問題ですね。駅に駐輪場を併設するなんて、JRは勿論、アストラムや広電宮島線でもほぼ当然のように行われているし、スピードもアストラムや広電宮島線レベルになれば、まずまず快適と言える。
 一方の路面電車は、電停は「駅」というよりも「バス停」に毛が生えたようなものだし、駐輪場もないし、スピードもバスより遅い。
 正直、「こんな状況でよくここまで生き残って来れたよな…」と思ったりもするのですが、逆に言うと、こういう点を改善することが出来れば、路面電車はまだ伸びしろありますね。LRT化は勿論のこと、用地を確保できる電停については、駐輪場を確保したり、駅前ロータリーみたいなものを設置することを考えても良い。それらのことを行うことによって、もう少し広い範囲から利用者を集めることを考えた方が良いと思います。と言うか、道路を独占的に使用しているのだから、もっと広域的に人が利用できるようでないと、占用させている価値がないと思います。
 この辺りは、広電、というより、やはり市がやらないといけないことですかね。JR駅の駐輪場にしても、そのほとんどが行政が設置していることを考えると、広電に何もかもを求めるのも酷な気がします。パークアンドライドだの、キスアンドライドだの言うのなら、路面電車についても、せめて最低限の環境を整えるべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

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2020/6/21 | 投稿者: らっち

 熊野町と安芸区矢野地区を結ぶ「広島熊野道路」が無料化されるのだそうですね。
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(広島熊野道路入口。ストリートビューより)

 熊野町は、「これを機に定住促進を」とか言っているそうですが、個人的なこの道路への関心はそこではなく、「広島市内〜広島空港のアクセスの第3ルートとして、どれだけ役立つかな…」と言うところに興味があったりします。(無料化とはあまり関係ない話ですが)
 
 第1のルート、と言うのは、言うまでもなく広島高速5号線、1号線→山陽自動車道のルートです。Google mapによると、現状で41分の所要時間とのこと。
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(う…。字が消えてる…。すいません…)

 で、第2のルートが令和4年度に全線開通する東広島バイパス、安芸バイパスルート。それに次ぐ第3のルートとして、こういうルートが現実的ですね。
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(同上…)

 海田大橋を通り、安芸矢野ニュータウン、広島熊野道路、熊野町内を経由し、東広島呉自動車道を使って広島空港に行くルートです。Google mapによると、現状で1時間4分の所要時間、と言うことで、第1ルートと比較すると20分以上余計な時間が掛かりますが、「山陽道の事故発生時の迂回路として」とか、「マツダの宇品工場とか、場所によってはこっちのルートの方が便利じゃない?」ということを考えると、割と使えるルートです。嘘だと思うなら、一度、通ってみることをお勧めします。東広島呉自動車道とか、かなり快適ですよ。
 もっとも、「自動車専用道ばかりじゃない」とか、弱点もありますが、だからこそ第3のルートと言う位置づけ。他のルートが事故などでどうしようもない時に、バイパスとして使うルートです。県道部分の拡幅とか、交差点の改良などを行えば、まだまだ便利になるルートだと思いますね。

 広島空港のアクセスについては、@リニアの開通で空路の重要性が低下すること、A曲がりなりにも3本のルートが確立されそうなこと を考えると、この3ルート確立でOKとするべきかな、と思います。願わくば、現在の一般道部分について、これからも改善を進めてもらえれば、まだまだ時間短縮が出来、便利になると思いますね。

おまけ:熊野筆の里工房
 熊野町と言えば熊野筆。なでしこジャパンで一気に有名になりました。その熊野筆の博物館が「筆の里工房」ですね。企画展もなかなか面白いことをやっていることが多く、現在は広島市立大学と連携して企画展を行っています(こちら。中国新聞にも掲載されていましたね)。
 近くですし、ドライブがてら、ぜひ、行ってみましょう。
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(余談ですが、「伝統工芸品」と「伝統工芸品」の違い分かりますか? 熊野筆は「伝統工芸品」なのですよ! エッヘン♪)

 以下、筆の里工房周辺。周辺を散策するのも楽しいですよ。
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