ロシアとハワイイが好きでバラライカとウクレレを愛する、寒暖均整のとれた嘘くさい暮らしを切り取ってお届けします♪
このブログが1日1回誰かの「ほっこり」になれますように! と言いつつ毎日更新できないわたくしです。
2016/12/28
ただいまイメージフォーラムで上映中の、ユーリー・ノルシュテイン監督作品集(6篇、80分)を観てきました。下はチラシを開いたところで、最も有名な作品「霧の中のハリネズミ」のひとコマです。

切り絵アニメーションという手法のぬくもり、手のこみよう(かと思うと抜きよう)、光と影。シンプルな技法でも人の心を撃ち抜くことができるんだなーと思いながら、じんわりしてきました。男たちが戦争で消費されていく様子には例えがたいこわさがあった。子供向け作品「キツネとウサギ」ではウサギが軽快にバラライカを弾くシーンがあって嬉しかったけど・・・ キツネから「野暮ったい」と思われているウサギを演出するための小道具に間違いなし。(しかも物語の途中でペチカのススだらけになったバラライカが放り出され、エンディングでは部屋から消えていた。)それでも「3本とも金属弦の安っちい音色が効果的だなー」なんて思って見るのが楽しかったわたくしでした。
この作品群、専門用語はよくわかりませんが音声も画像もデジタル的に修復されたクリアなものでした。そのため、ソビエトの名作に対してほとんど無意識下で求めているような風合いが抜け落ちた感がないでもない、と感じましたが、こうして後世に残されるのはきっと良いことだと思います。

3
コメントは新しいものから表示されます。
コメント本文中とURL欄にURLを記入すると、自動的にリンクされます。