そんな訳で、前回面白かった迷惑メールについてちょっと抜粋しちゃったんすけど、それについて追加説明させて下さいな。
これらのメールについては、直接料金を支払わせるような口座番号とかの記載はないです。
これとは別に口座番号の記載のあるメールも頂きましたが、嬉しかったので警察に届けておきました。
ともかく、記載されているのは本文とサイトのURLだけです。
要するに、「今仮登録状態だから、退会手続きしてね」という内容で、退会手続きの過程において一度本登録手続きをさせるんですねー。
ここからは推測ですが、本登録をしたことを理由として正式に料金請求するか、または本登録の際に個人情報を入力させ、それをネタに本格的な架空請求を行うか、ってところじゃないかと思います。
しかも、やはり主目的はそのURLへの誘導ですから、本文の間に無意味に貼ってありまして、しかも1通のメールの中に何度か同じURLを記載しています。
うっかりそっちにアクセスしちゃうパターンも狙ってるんでしょーねー。
いやあ、なかなか色々考えているんで楽しいです。
でもまあ、このテのメールの一番楽しい部分は、本文の突っ込み所ですよね。
読んで下さっている方は既に色々突っ込みドコに突っ込んで下さったものと思いますが、個人的に「特にココはいい感じ♪」な部分を少し挙げてみよーと思います。
(1)について
まず、しょっぱなから「賃借金事件」て何だよ…。
何か貸したんですか?
お金だとしたら賃貸借じゃなくてせめて消費貸借だろう…。
もっとも、金銭の交付を受けた訳じゃないから、消費貸借でもない訳で。
思うに、フツーに「代金支払い請求」とでもしときゃ良かったのに、頑張って少しでも法律用語っぽく書こうとしてハズした系パターンっすよね。
いいなぁ。かーわいいなぁ。
次に、「裁判所 管轄裁判所」ってどこだよ…。
管轄裁判所なのは当たり前で、どこが管轄裁判所なのかがポイントだろうに。
基本的に東京が拠点なんだから、適当に「東京地方裁判所」とでも書いときゃリアリティあったのに。
どの道、違法請求なんだから、皿まで食っとけって感じ?
でも多分これも、「サスガに現実の裁判所を騙っちゃマズイ」とか思った訳じゃないでしょーね。
やっぱり出来る限り専門用語を織り交ぜたいと思った結果でしょうね。
そして内容全体について。
内容を読む限り、「このままだと会費を請求される虞(漢字ミスもあったね)がある」という話で、普通ならせめて、
会費が発生 → 請求 → 未払い → 通知(省略可) → 訴訟
の流れになると思うんだけど、まだ代金も発生していなくて、従って未払いもない状態なハズなのに、いきなり「訴訟警告書」って一体…。
この矛盾だらけの内容がまた何とも言えません。面白すぎる。
突っ込みは以下続きます。
迷惑メール 後編に続く

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