どうもこんちわっす キョージュです
昨日は配達日だったのですが、肉体労働を終えて帰宅し、ご飯作ってさあ食べようと、何気なくTVでも付けたら何か時代劇らしい映画が。
「SHINOBI」やってましたねえ。
私、原作である山田風太郎の「甲賀忍法帖」も、それを漫画化したせがわまきの「バジリスク」も大好きだったのですが、この映画は未見だったので、思わず久々にTVなんぞをじっくり見てしまいました。
まあ思っていたよりも良かったというのが正直なところで
アクションも良かったし、背景美術も凄くキレイでした
ただ、売れるためなんでしょうかねえ、お話のメインが「オダギリジョーと仲間由紀恵の敵同士の切ないラブストーリー」になっていて、肝心のアクションシーンが、長さといい見せ方といい中途半端…
大体風太郎先生自身が「それにしても意味がない」というくらい、ただただバイオレンスなお話に、無理矢理泣きの要素を入れるなどと!
いやあ、恋愛映画に仕立て上げた方が興業上安全だとか、アクションなんて子供っぽいことはやらん、とか色々事情があったのかもしれませんが、「甲賀忍法帖」と言えば元祖「X-メン」じゃないですか!! ヒィーハァ!
異形の能力をもった忍者が、伊賀・甲賀それぞれの命運をかけて、血みどろの戦いを繰り広げる…ってこれですよ。せっかくジャンプの「能力バトル」を実写化できるチャンスだったのに!!
塩に触れるとナメクジ化して壁も天井も動き回れたり、皮膚から血を吸ったり、手足がないのに蛇のように動き回ったり、と実に漫画化しやすいので、実際漫画の「バジリスク」もめちゃめちゃ楽しいです。まあ、登場人物が、淡々と戦って粛々と死んでいくので、異様に殺伐としてますが…。
日本版、忍者による「X-MEN」楽しそうじゃないですか?(こっちが元祖ですけど)
今ある漫画やアニメのバトル物の主要な要素(団体戦、特殊能力等々)の大半はここにルーツをたどれるんじゃないかという「甲賀忍法帖」。漫画版「バジリスク」も最高なんで、「SHINOBI」のアクションにヒィーハァしちゃった人は是非一読を。

0