「伊坂幸太郎」作品の
『オーデュポンの祈り』を読みました。
「伊坂幸太郎」作品は2009年10月に読んだ
『ラッシュライフ』以来ですね。
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コンビニ強盗に失敗し逃走していた
「伊藤」は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている
“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家
「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り
「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。
無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。
未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
「オーデュボンの話を聞きなさい」という
「優午」からの最後のメッセージを手掛かりに、
「伊藤」は、その死の真相に迫っていく。
卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!
第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化
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「伊坂幸太郎」 のデビュー作品… 既に独特の世界観が創られていたようですねぇ。
主人公
「伊藤」は、100年以上も外界から遮断されている
“荻島”へ連れてこられる。
“荻島”には、、、
未来を知り話すことのできるカカシ
「優午」や、
島民から殺人を許された男
「桜」や、
嘘しか言わない前衛画家の
「園山」等々、、、
奇妙な島民が住んでおり… という興味を惹かれる設定で、如何にも
「伊坂」ワールド的な作品なのですが、今ひとつ感情移入できないまま読了してしまいました。
あまりにも現実離れしていて、リアリティが感じられないからかなぁ、、、
SFやファンタジーとして割り切って読むことができれば愉しめたのかもしれませんが、それができず本との関わりが中途半端になってしまった感じですね。
魅力は感じるのですが、その世界観に入り切れない…
「伊坂幸太郎」作品との距離感を上手くつかめないんですよねぇ。
エンディングでの、謎解きができて物語が繋がる気持ち良さは好きなんですけどね。
全体的には、ちょっと消化不良って感じかな。

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