「『殺しが静かにやってくる』 1968年イタリア / フランス」
■映画・ドラマ
"Il grande silenzio/The Great Silence[英]/LE GRAND SILENCE[仏]"
先日、BS-TBSで放映していた
『殺しが静かにやってくる』を観ました。
-----story-------------
賞金稼ぎを生業とする残虐な無法者集団。
彼らは無垢の人々をも手にかけ、一顧だにしない冷酷さを持っていた。
彼らに夫を殺された未亡人は、ひとりの男に復讐を依頼する。
“サイレンス”と呼ばれるその男は、幼いときに両親を殺され、自分も声帯を切り裂かれて声を失っていた。
そして、彼をそんな目に会わせたのが、その無法者たちのボスだった……。
“サイレンス”に扮する
「トランティニャン」と、彼と対決する事になる凄腕の賞金稼ぎ
「ロコ」に扮する
「キンスキー」。
名優二人の名状しがたい存在感を得て、
「S・コルブッチ」が紡ぎあげた凄絶な西部秘史で、数あるマカロニ・ウェスタンの中でも、その陰鬱さと設定の特殊さ(舞台となるのは一面、雪に覆われたスノーヒルという町)で群を抜く異色作。
物語の血なまぐささを尚更際立たせるかのように、真っ白の雪世界を捉えた
「イッポリティ」のカメラと、
「モリコーネ」のスコアは美しい。
それにしても何とイキな邦題よ!
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久しぶりのマカロニウエスタンです… 最後は正義が勝つ、もしくは、復讐を果たしながら相討ちという展開を期待して観ていたのですが、、、
なんとも壮絶でやるせなく、救いのないエンディング… 正直、こんな衝撃的な結末は期待してなかったなぁ。
1898年、アメリカ西部の町、スノーヒルは、殺し屋が占領する恐ろしい町だった… 殺し屋のボスは
「ロコ(クラウス・キンスキー)」、、、
「ロコ」の黒幕は、判事の
「ポリカット(ルイジ・ピスティッリ)」だった… そんな町に、幼時、両親を
「ポリカット」に殺された
「サイレンス(ジャン=ルイ・トランティニャン)」がやって来た。
「ロコ」に夫を殺された
「ポーリン(ヴォネッタ・マギー)」に代金千ドルで、復讐を頼まれたのだった… しかし、
「ポーリン」は千ドルを、
「ポリカット」の奸計でつくることができず、それを知った
「サイレンス」は、無償で仇討ちをひきうけた。
酒場で
「ロコ」と戦かおうとした
「サイレンス」は、
「ロコ」の部下に襲われ重傷を負ったが、
「ロコ」も、
「ポーリン」の夫殺しで、保安官
「ゲデオン(F・ラルフ)」に、逮捕された…
「ゲデオン」は、この無法の町の秩序回復のために心を砕いている一人だった、、、
一方、
「サイレンス」は、
「ポーリン」の家で手当てをうけていたが、やがて、二人は愛し合うようになっていった… しばらく平穏な日が続いたが、それも
「ロコ」の手下たちが、留置所を襲い、
「ロコ」を救出したため、終りをつげた。
傷つきながらも再び
「ロコ」と対決した
「サイレンス」は、その場にかけつけた
「ポーリン」とともに、
「ロコ」の銃のため、命を絶たれたのだった… あまりにも衝撃的なバッドエンド、この作品には、
「幻のハッピーエンドバージョン」があるらしいです、物足りないのかもしれないけど、個人的には、そっちで観たかったなぁ。
-----staff/cast-------------
監督:セルジオ・コルブッチ
脚本:セルジオ・コルブッチ
ヴィットリアーノ・ペトリリ
マリオ・アメンドラ
ブルーノ・コルブッチ
撮影:シルヴァーノ・イッポリティ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:
ジャン=ルイ・トランティニャン
クラウス・キンスキー
ヴォネッタ・マギー
フランク・ウォルフ
ルイジ・ピスティッリ
マリオ・ブレガ

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