「『剣客商売5 第6話「その日の三冬」』 2004年日本」
■映画・ドラマ
"剣客商売5 第6話「その日の三冬」"
先日、BSフジで放映していた
『剣客商売5 第6話「その日の三冬」』を観ました。
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「三冬(寺島しのぶ)」は母の墓参りに行った寺で、五年ぶりに
「岩田勘助(本田博太郎)」を見かけ、言葉を交わした。
「勘助」はかつて
「三冬」と同じ道場で腕を磨き、なかなかの強さだったが、身分は足軽で、気の毒なほどに醜い容姿の男である。
門人たちは
「勘助」を見下したが、
「三冬」だけは差別せずに稽古をつけていた。
「勘助」は、今は
「角倉伊織(勝部演之)」という旗本に仕えている。
「角倉家」では一人娘の
「お絹(匠ひびき)」に縁談が持ち上がっていた。
後添えだが相手は大身の旗本。
だが
「お絹」には
「青木丹三郎(鷲生功)」という若い侍の恋人がいた。
未練のある
「お絹」は、
「勘助」に手引きをさせて
「青木」と会う。
別れ話に、
「青木」は
「一緒に逃げよう」と言う。
その気はない
「お絹」が帰ろうとすると、
「青木」が襲いかかった。
止めに入った
「勘助」に
「青木」が斬りつけた。
逆上した
「勘助」は刀を奪い取って
「青木」の肩口を斬る。
正気に戻り青ざめる
「勘助」だったが…。
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「藤田まこと」主演の
『剣客商売』の第5シリーズの第6話にあたる作品です。
「三冬」は井関道場で同門だった
「岩田勘助」と再会する…
「勘助」は醜い風貌と低い身分から道場で疎まれていた、、、
「勘助」は現在、旗本
「角倉伊織」に奉公していたが、誤って
「角倉家」の一人娘
「お絹」の恋人
「青木丹三郎」に手傷を負わせてしまう…
「伊織」は彼を労わり涙を零して感謝するが、我が身大事の彼らは優しい顔をして
「勘助」を売るのだった。
「青木家」の屋敷で
「伊織」の裏切りを知り、身に数創を受けて
「勘助」は暴発、鬼神のごとく闘ったすえ、町で女を人質にとり立て籠もる… ここへ駆けつけた
「三冬」の説得で
「勘助」は女を放す、、、
血と泥に汚れた
「勘助」は泣きながら
「三冬」に、
「もう一度お目にかかれて、思い残すことはござりませぬ」と言い、自害して果てた。
むっちゃ哀しくて、やり切れないエンディングでした… 本シリーズの中でも印象深い作品ですね、、、
そもそも、わがまま娘の
「お絹」の無計画な行動が起こした事件なのに、それが原因で窮地に立ってしまったことから奉公人を売る父親の
「伊織」… この親にしてこの子あり ですね。
-----staff/cast-------------
原作:池波正太郎
監督:井上昭
脚本:古田求
キャスト:
秋山小兵衛(剣客) - 藤田まこと
おはる(小兵衛の妻) - 小林綾子
秋山大治郎(小兵衛の息子) - 山口馬木也
秋山(佐々木)三冬(大治郎の妻・田沼意次の娘) - 寺島しのぶ
弥七(別名「四谷の弥七」・小兵衛の元弟子の岡っ引) - 三浦浩一
長次(料亭不二楼の板前) - 木村元
岩田勘助(足軽) - 本田博太郎
お絹(角倉の一人娘) - 匠ひびき
角倉伊織(旗本) - 勝部演之
青木丹三郎(若い侍・お絹の恋人) - 鷲生功
ナレーター:橋爪 功

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