「CD Review: Reed in Ricital...(自作自演)」
harmonie
アルフレッド・リード、83歳のライヴ録音。
たいへん失礼ながら、このプロ吹奏楽団を知らなかった。
関西を中心に活動しているバンドらしい。
豊かな響きでよく鳴るバンド、という印象を持った。
録音データがないので詳細はわからないが、恐らく調整ナシのワンポイントレコーディングではないかと思われる。ライヴ感に溢れる録音となった反面埋もれてしまった音も多くあるように感じる。録音ではなく、現場で聴きたかったと思わされた。
期待のパイプオルガン付の「アレルヤ!」は、オルガンの音が埋もれてしまい、曲目解説にある「舞い降る音に天上を意識せざるを得ない」は感じることができなかった。この表現で言えば
Dallas Wind Symphony盤のほうが圧倒的なサウンドを聴くことができると思う。
「アルメニアンダンス パートII」は、ゆっくりしっかりどっしりした演奏。「ロリ」もあおることなく淡々と進む。しかし中間部のしっとりさも捨てがたく、全体としては好みの分かれるところだと思う。演奏会ではPart Iから通しての全曲演奏だったとのこと。せっかくなのだから全曲収録していただきたかった。
「マリンバコンチェルティーノ」は、好演。ノリのよいマリンバは楽しく聴くことができた。
「アーデンの森のロザリンド(シェイクスピアの「お気に召すまま」に因んだ吹奏楽のための森の夜曲)」は、ここ最近のリードの作風を強く反映した作品。演奏も「円熟」。
「エルサレム讃歌」もゆっくりしっかりどっしり。ひとつひとつの音が大切に演奏されているのだが、時折流れの妨げになっているように感じてしまうのは「汐澤盤」に耳慣れてしまった弊害なのかもしれない。ラストに向かっての集中力とパワーは聴き応えあり。
「Music in the Air !」は、大阪のかたにはお馴染の曲なんでしょう。毎日放送のオープニング/クロージングタイトル曲。大阪の街が凛とした空気のなか夜が明けていき、またそっと夜が更けていく、会場にいたらきっとそんな雰囲気に包まれたのではないか。
このバンド、生で聴いてみたい。
リード・イン・リサイタル Reed in Ricital...
【Brain Music OSBR-21045】
定価:¥2,500-(税込)
指揮:Alfred REED
演奏:ウインド・カンパニー管楽オーケストラ
作曲:Alfred REED
2004.11.03 ザ・シンフォニーホールにてライヴ録音
01. Alleluia! Laudamus Te (07'51")
02-04. Armenian Dances (Part 2) (22'27")
05-07. Concertino for Marimaba & Winds (16'59")
08. Rosalind in the Forest of Arden (05'28")
09. Praise Jerusalem ! (17'55")
10. Music in the Air ! (04'38")
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