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2008/10/26  0:53

大宮操車場 ハンプ入換の情景 ブレーキ・連結篇  大宮操車場
こんばんわ。
今日もあまり良いお天気ではなかったですね。取り敢えず「EL&SL奥利根」と安中貨物だけは撮ってきたのですが、たった2枚で記事にしづらいので、またの機会にしたいと思います。

さて、1週間ぶりの大宮操車場の入換コーナーです。今日はカーリターダーで制御された貨車に飛び乗り、連結までのお話です。
と言ってもですね、飛び乗りのシーンは沢山撮影しているのですが、カメラを向けられた先輩達がみんなおちゃらけてしまっているので、記事にしづらいんですよ。
なもんで、ほんのちょっとしかご紹介できません。


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カーリターダーで速度制御を受けた貨車は、各群線に早歩きするくらいの速度でやってきます。これを下で待っている各番線担当の連結手(構内係)が貨車に飛び乗り、目標地点まで運びます。


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北から雪を満載して到着したコキ。この写真を撮ったシーズンは、関東でも大雪に見舞われました。雪景色は別の機会にアップすることにします。

貨車には全車に添乗ブレーキ(手ブレーキ)が付いています。これは、貨車は全ての車両がバラバラに組成・留置される可能性があるため、客車のように編成単位で緩急車を連結しておけば良いという発想がないためです。また、ハンプ入換や突放入換なども昔から行われており、各車両に添乗ブレーキがないと入換えそのものに支障があるわけですね。


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先輩の姿には着目する必要はありません(笑)。白い取っ手に注目してください。
この白い手すりがあるところが添乗ブレーキのあるところです。
添乗ブレーキには大きく分けて2通りの構造があります。

1つは1枚目や3枚目の写真のように、貨車の側面に付いている側ブレーキと呼ばれるものです。この白い手すりに掴まって添乗し、車体中央方向から伸びる足踏み敷きのテコを踏みつけてブレーキを掛けます。踏みつけると言っても、実際には飛び跳ねてから全体重を掛けて下に踏み込むと言う感じです。
側ブレーキは、有蓋車(いわゆる箱型の貨車)、無蓋車(屋根のないアオリ戸のある貨車)、タンク車の一部に主に使われています。
長物車にも使用されますが、台枠より上に車体が無いため、やや特殊な格好で添乗する設備になっています。(この車両は、長時間掴まるのが一番ツライ体制になるので好きではない。)

2つ目は、2枚目の写真のようないわゆるハンドルブレーキタイプのもので、ステップから貨車の上に登り、平らな部分に乗ってハンドルをグルグルと回し緊締するものです。
ハンドルブレーキは、車掌車やコンテナ車、各種ホッパー車、タンク車の多勢に使用されており、長時間添乗するには楽ができるタイプです。ただし、ハンドルの巻き取りに時間が掛かるため、体重で制御する側ブレーキに比べると急ブレーキを掛けるのが難しいと言えます。

他にたまたま写真がないのですが、床下にあるハンドルを回すタイプのものがあります。
添乗設備が無いため、突放やハンプ入換は禁止となり、『突放禁止』の表記が書かれています。ク5000や最近ではコンテナ車の100系タイプがこれに該当しています。
ただし、他の添乗ブレーキが付いている車両と一体で入換える場合には、別の貨車でブレーキ制御することが出来るため、突放やハンプ入換をすることもあります。


ブレーキの解説については、それらしい貨車の写真が出てきたら、できるだけパーツごとにご紹介できればと思っています。


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連結作業は、単純に群線に停止している貨車に次々と連結していく手段もありますが、群線によっては500mもの長さを有する番線もあり、また、場合によっては1つおきに次々と自分の番線に落ちてくることもありますから、簡単に1つづつ連結している場合ではないこともあります。

そのような場合は、写真のように貨車の最後部に添乗し、ある程度の中間地点で貨車を停め、後から来た貨車をぶつけてから最後の地点に持っていく、というような方法が一般的です。これを1度の作業で7・8回も繰り返しながら、などというのも稀ではありません。
次に来る貨車に乗ってブレーキを掛けるため、停める貨車と次に来る貨車を往復しながら走るわけですから、運が悪いと相当な距離を走らされることになります。

本当は連結しているところとかの写真を撮っていれば、もっとリアルにご紹介できるのですが、さすがに入れ替え中に構内で写真を撮ることは危険極まりないので、残念ながら1枚もありませんでした。

物足りない材料ですが、ハンプ入換の一連の作業をご紹介させていただきましたので、次回からは構内の情景、構内から見た本線の列車などをご紹介して参ろうと思います。

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2010/6/23  22:15

投稿者:キハ181つばさ
ヒデヨシ様
ハンプ入換では当て込みが通常の作業方法なので、感覚と言うか、何もかもが当たり前過ぎて、コツとか何とも言えませんね。まあ、当て込みなしで1回ごとに連結して終わりだと、腕の見せ所も無いわけですし、楽って言えば楽なわけですが。
夜間の雨の中の入換は距離に対する時間感の勝負でしょうかね。10両くらいの最後部に乗ってしまうと、屋根の水しぶきで前が全く見えなくなります。メガネ以前に見えなかったです(笑)。そのような場合、激突にならない程度のスピードまで落として、万が一ぶつかってしまって大丈夫、くらいの気持ちでやっていました。突放ではあまり後部に添乗することはないかもしれませんが、ハンプでは次が来る以上は後部に乗るしかないんですよね。
前のコメントには書いてありますが、死にそうになったことは何度もありました。さすがに動いている貨車の連結面を渡った記憶はありません。後ろから回り込むか、タキやコキのように添乗しながら反対へ回れる場所を探しながらやりましたね。それも次の貨車が来たりするので、瞬時の判断力が必要になります。

2010/6/23  5:55

投稿者:ヒデヨシ
途中で止めて次のを当てて奥へ運ぶのなど
なかなか慣れないと難しそうですね
しかしコレばかりは数をやらないと感覚が判りませんからね
貨車がたくさんあるとウキウキしてきます

そういえば私も危ない思いをしましたね
土砂降りの中メガネの私はカンで飛びついたりとか怖かったですし
コンテナ車を留置車に連結してから飛び降りたらそこに
隣の線路に流れてきた貨車に惹かれそうになりました
引きずられた事もありませんが
10両ほどの突放で片側ブレーキ車のブレーキの数が足りず連結器の上を越えて反対側のブレーキを操作するとかよくやりました

2009/1/15  22:32

投稿者:キハ181つばさ
KEN様
こんばんわ。
バラストはですね、本線のように山盛りには積んでいないんです。飛び乗りも飛び降りも安定した足場が必要ですから、地面は平面が原則ですね。石だらけですが、意外と平っぽいです。
隣線路間には犬走りのようなコンクリート板も敷いてありますので、基本はそこを足場としています。
まあ、あまりダラダラとは書きませんが、普段はちゃんとやっていればそんなに危険ではありません。つまづいて突き指したとか、貨車に身体をぶつけて打撲したくらいは怪我とは言いません。
ただ、油断すると足を滑らせて転落したり、引き摺られたり、轢かれそうになったり、なんてことは、2年の間に5〜6回はありました。
良く今まで生きていたモンです。
新宿は1度だけ入ったことがあります。狭いし窮屈な印象でしたね。大宮操では想像が付かないほど周りに危険を感じますね(笑)。

2009/1/15  10:08

投稿者:KEN
またまたお邪魔いたします。

これは、基本的に、飛び乗るところも降りるところも、バラストの上なのでしょうか?素人考えですが、それで日夜雨が降ろうが雪が降ろうが作業を続けるとなると、やはり怪我し易そうですね。。

子供の頃は、こうした飛び乗り・飛び降りを陸橋の上から見て、格好良いな〜と大変憧れていました。操車の仕事も、なんか旗が風にはためくのが格好良いなと思っていました。

実際にやるとなると大変ですよね。。。

20年以上前、新宿駅の入れ換えを見ていた事が有るのですが、走りながら電柱やプラットフォームが迫って来るし、凄い仕事だなと感嘆しておりました。

http://blogs.yahoo.co.jp/toshiko7129

2008/10/27  23:50

投稿者:キハ181つばさ
宮オオ様
見ていて内容が解かりますか?文章は仕事柄作ることが多いのですが、ドキュメントとか解説のような文章と言うのは殆ど作らないもので、一向に上手くなりませんね。伝わっていれば良いのですが・・・。
私も貨車に乗っている姿を見て楽しそうに思ったのですが、忙しくない分解だと楽しいんですよ(喜)。ただですね・・・運の悪い分解だと、自分の持分にバンバン落ちてくるので、どうやって繋げたら良いかとか、とにかく走らなきゃいけないとか、死にそうなくらい辛いこともありました。
この後は動きのある写真が少ないかもしれませんが、職員の視点からしか見ることの出来ない光景がありますので、楽しみにしていてください。

2008/10/27  8:27

投稿者:宮オオ
おはようございます。
大宮操車場の特集、興味津々で拝見致しております。
黒い貨車といい、職員の腕の見せ所といい、そして広い構内といいそしてここの職員だったつばささんの詳細な説明と写真と、家族と一緒にお出かけする度にいつも車窓から操車場内の様子を見てた私にとって、この特集は納得ゆくし、次はどうなるのかワクワクします。
それでは、このへんで失礼いたします。

2008/10/27  0:53

投稿者:キハ181つばさ
舞様
こういうお話系のネタだと、私みたいに長い文章を読むのが苦手な人は嫌になっちゃうでしょうね。出来るだけ短く表現したいのですが、図解がないとどうしても説明が長くなっちゃうんです。
この内容を読んでみてどの位の人が理解できるのか、全く想像がつきませんが、意外なほどアクセス数があるんですよね。面白いのかな?
舞さん、街を歩いているレベルと作業レベルでは安全への心構えが全然違いますよ(笑)。アバウトに作業しているように言っていても、実際には常に『命懸け』であることを大前提に作業してましたから。

2008/10/26  23:49

投稿者:舞
臨場感あふれるお話、やっぱり経験がものをいうって感じですね。大きな怪我もなくお過ごしだったとのこと、運動神経が悪い人ならそうは行かないでしょう。わたしなんぞ、学生時代に健康サンダルをはいて銭湯まで歩いていた時に、路地へ入ろうとした車をよけようとして全治?週間のひどい捻挫をしまして。整形外科の先生に「健康サンダルはいてて捻挫?不健康サンダルだな」なんて言われちゃいました。

2008/10/26  22:36

投稿者:キハ181つばさ
金太郎様
実はですね、殆ど怪我をしたことはないんです。一番大きな怪我は、包丁で爪ごと指を切ったこと。これにはビビッてその場でぶっ倒れそうになりました(笑)。
ブレーキの制輪子がくっ付いたままになったり、連結器のピンが落ちなくて貨車の下の潜ることが良くあるのですが、油断すると不意にアタマを上げてガツンとやることがあります。でも、私はヘルメットを必ず着用していたので、怪我になったことはありません。
書ききれないので、そのうち記事にでもいたしましょうか(笑)。

2008/10/26  21:27

投稿者:金太郎
操車場での仕事大変だったでしょうね。軽い捻挫など日常茶飯事だったんじゃないですか?若いうちじゃないと危険でしょうね。

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