釣りを始めて 最初の変化は 8時20分頃に起きた
回収していたハイパーを バスが追い掛けて来た
ニゴイではなくバスだった
だから 『バスは浅い所にいるのかな?』と思い しばらくはハイパーで攻めていた
しかし それ以降 何の反応も無かった
IK500に変更して 全体的にチェックしてみた
9時10分頃 『コツン』とバイトだけ取れた
『やっぱり魚はいる』
そう感じた
そのまま カラーローテーションを繰り返しながら IK500をひたすら流し続けた
10時20分頃 確実な生命反応があり そのままフッキング
手応えで 確実にバスだと分かった
1回 ジャンプされたけど 何とかいなした
ボートの近くまで寄せて来て ネットを意識した時 バスが首を振った
クランクベイトが バスの口から そっと外れた
何だか スローモーションのようだった
「あ゛ーーー」
トーナメントをして来て こんなに声が出たのは始めてだろう
少なく見積もっても 1300gはあった
実際 もっとあったでしょう
複雑な気持ちになった
まぁ 当然そうなるでしょう
しかし それしかやる気がないので また ひたすらクランクベイトを流した
風向きが変わり 魚探のベイトの映像は 気持ち浮き始めていた
ベイトが浮いて来たので 再びハイパーをキャストしてみるも 水が柔らかいと言うか 水に妙な流れがあると言うか 泳ぎが悪く感じたから IK500にすぐに戻した
10時50分頃 また確実なバイト
かなり強引に引き寄せたバスは ちょっと小さいけど 妙に体高のある感じだった
エア抜きしたけど 最初 肉に刺してしまった
よくよく考えると 何で あんな場所に刺したのか分からない
頭 逝っちゃってたんでしょうか?
何とかエアーも抜けて ライブウェルに納めた
『バスは お昼ご飯を食べに来る』
まだ時間もあり そう信じて クランクベイトを流し続けた
11時50分頃 バイト〜フッキング
ラインを引きずり出されたので ちょっとドラグを締めた
2本捕れば そこから道が開ける
『ここから 山中湖伝説が始まる』
なんて思っていたら 生命反応が無くなった
山中湖伝説は 始まる前に終わった
この時は 声も出なかった
ナンナンデスカ・・・
それでも諦めずに 時間いっぱいクランクベイトを流し続けた
バイトが1回あったけど 何だかニゴイっぽかった
12時45分 バウを旭ヶ丘に向けた
帰着して ライブウェルを開けると バスが横を向いていた
『もういいよ』と思ってしまった
そのまま検量した
この時点で プロ失格ですね
デッドとなり 実際 5番手のウェイトながら 8位まで落ちた
疲れ果てて もう どうでもいいと感じてしまった
弱った魚を見た稲葉さんが 「エアー 抜けてないですよ」と エア抜きしてみてくれた
見事に抜けた
何してるんでしょかね
何だか 本当に プロ失格な気がした
結果が全ての世界
だから 全てがタラレバになる
『足りない物が多すぎる』
そう感じた
そして プロ最終戦が終わった
決して 満足はしていない
でも終わった

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