昨夜は 彼女のボーカルワークショップというのに行ってきました。
7人のシンガーそれぞれが歌って、それに対してアドバイスをもらうというものでした。
10分ほどでしたがとっても、とっても有意義なワークショップになりました。
というわけで記念写真。
プロって、音楽に対する情熱が本当に熱いなあというのが参加して感じたことです。
まず、このワークショップはティアニーさんが指導してくださるということでした。
で、伴奏が、なんとタミル・ヘンデルマンさんなのですからとんでもなく豪華なワークショップです。
お誘いいただいて二つ返事で参加しました。
まず、申し込んですぐ、音源を送れということで、ライブの歌を切り取って慌てて送りました。
CDを作っていたらこういう時に便利なのでしょうけれど。
すると、タミルさんから一人一人に、アドバイスが送られてきました。
とても丁寧です。
まずいいところを褒めて、それから「こういう練習をしてみたらいいですよ」というアドバイスでした。
しかもその後、楽譜も送ってという連絡がありました。
先に見ておきたいからと。
私はその時点で大感動です。彼はそのような役目を背負わなくても、来て、楽譜を見て弾いてもいいのです。
なのに、そんな準備に、アドバイスまで!
昨日のワークショプでもその熱が発揮されましたよ。
サウンドチェックをする時に結局タミルさんは 全員に歌わせて、アドバイスをくれました

「プレワークショップだ」と言って。
ティアニーさんのワークショップ、私はトップバッターになってしまいました。
落ち着くゆとりすらありませんでしたが、歌い終わってから、みなさんのを落ち着いて見ることができ、いろいろ学びました。
一番印象的だったこと。
まず、私たちの歌にはまだまだ学ばないといけないことがいっぱいあります。
そのうちのどこを注意したら一番いいかを瞬時に見抜いて、アドバイス。
例えば、それをボサノバにして歌って見たら?と。
すると、急に歌が生き生きして来ました。
あるいは、歌詞なしで歌って見てと。
面白かったのはロングトーンです。長い息で歌うことね。普通のレッスンなら「アーーーーー」などとどこまで伸ばせるかというふうに練習するようです。
でも、彼女はブレスをしないでその歌のどこまで歌えるか・・・ということを生徒と一緒にしてくれました。
歌を歌いながらするというのはとても実践的でいいなとびっくりしました。
若い女性が歌ったものは、歌詞が難解で、そいういう歌は避けたほうが良いということでしたね。
好きだからと言ってもこなせないようなものは避ける。
最後に彼女の話をしてくれました。
彼女の声はとても綺麗な高い声です。
若い頃、プロの方々と歌っていて、やはり「ジャズはもう少し低い声の方がいい」というアドバイスを受けたというのです。その人が立派なプロだったから彼女も悩んだようですが、今はきっぱりと「私が正しい」と言っていました。
つまり、自分の声の一番輝くところで歌えばいいということです。
自分の特徴を大切に歌うということですね。
記録のためにいろいろ書いておきました。
で、私が一番嬉しかったのは、ワークショップが終わって、私は歌うことに自由を感じられるようになったことでしょうか。
シンガーは色々な人からのありがたい(?)アドバイスにまみれています。
長年ジャズを聴いてきた人とか、彼女と同じようにプロからも。
それは時にありがたくまた、時に、プレッシャーになったり、ストレスにもなります。
シンガーが、違うところで悩んだりしていると、どんなにありがたいアドバイスでも「too much」になって、歌うことが辛くなったりするのです。
シンガーにはシンガーの、自分の歩いてきた道のりがあり、そこで七転八倒しているのですから、本気の人は。
昨夜のティアニーのワークショップで、「ジャズはこういうものだから」とかの正しいアドバイスというのではなく、その人に密着したその折々に有効なアドバイスをもらえるのは本当にありがたいことです。
いろいろ悩んでいた時に、ふと息ができると思ったり、道が見えたと思ったり、それぞれにいい学びを得たと思います。
終わってから彼女のライブがあり、その学びはますますわかりやすく、大切なものになった気がしています。
それにしても、ずっと英語。
通訳の人はいてくれましたが、何せ時間が短いので、歌っている人がその英語を理解できるところはやくしません・・・・ということでした。
私は「わかりません」と言いにくかったです。
時間が短いから、そこは録音を後で聞けばいいと。そのぶん、たくさんアドバイスが欲しいと思ったのです。
で、その後もシンガーの皆さんが言われていることに全身を耳にして聞きました、もちろん英語で。
疲れた〜〜〜。
あんなに長時間英語に集中したことがないから・・・・・。
というわけで、このようなことに。
こういう時に、高ぶった神経を休めてくれる強力な味方ですね、お酒って。

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