モーツアルトのオペラは大好きなので、ちょうどやっている「フィガロの結婚」に行きたいと思っていました。
残りチケットが少なかったのに、ちょっとぼやぼやしていたら、あっという間にslod outです。
悲しい気持ちでいたら、なんと、どこかのキャンセルが出たらしく、3枚だけ、最終の今日のチケットが出ているではありませんんか

とにかくほぼ選びようがなく、もちろん娘と私はバラバラですけれど、兎にも角にも飛びついたのです。
シュパッ
もう、ほんっとに良かった

今まで見た「フィガロの結婚」の中で一番感動したと言ってもいいくらいです。
演出がモーツアルトのこのドタバタ劇を楽しい喜劇として描いていて、モーツアルトに対するリスペクトと、全ての登場人物に対する愛を感じる演出だったからか、主役だけがクローズアップされるのではなくて、みんなで作り上げる音に感動したのです。
つまりね、どの場面の重唱も本当に素晴らしく、「オペラは重唱や合唱が素晴らしいのだ」と思わされちゃいました。
今までの私はやはり、アリアが大好きで、重唱や合唱はそのアリアを盛り立てるもの・・・という感じで見ていたのを思い知らされました。
そっか〜〜〜〜、オペラはこのハーモナイズを楽しむものなんだ〜〜

と思わされましたもの。
味方がすっかり変わるくらいの影響を受けました。

このドーム型の天井にオーケストラの音が響いた時から、グッと引き込まれます。
音がここに届いて丸くなって降ってきます。
その深い音に酔っているといよいよ始まります。
みんなの実力の高さが合唱を引き立てています。
今回ケルビーノはカウンターテナーのキム君が歌っています。
普通はアルトの女性が男の子の役をするのに、カウンターテナーですって。・・・と大胆な器用だなあと思っていましたけれど、むしろ彼の声は女性のようでまずびっくり。そして上手いことに驚きました。
何よりも彼には彼の曲の解釈があって、今までの歌とは全然違います。
テンポも歌に合わせて変えています。
それにオーケストラがピタッとついてくるのですから凄いですね。
「フィガロの結婚」
みることができますか?
このページの下の方に4時間にわたる生中継が貼り付けられています。
なんという大盤振る舞いでしょう

ここの1時間半くらいからそのキム君の歌が聞けますよ。
最後の最後に出演者が勢ぞろいして重唱が始まりました。
これがあまりにも素晴らしくて、聞きながら涙が・・・・。
ここで泣いて居るのは私だけみたい。
でも感動したんだもん

こんなに美しい音楽だったんだ
感動でフラフラしながらホワイエで娘を待っていたら、娘も「泣いた〜」と言いながらやってきました。
帰りの電車で二人とも「あんなに美しい曲だったんだね」「モーツアルトって素晴らしいね」「今回の演出良かったわ〜」とこれを何度も繰り返すくらい、とっても感動しました。
行って良かった。
帰ってすぐにこれを書いています。
興奮で眠れないかも・・・・・・。
でも、そろそろお休みなさい。

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