去年の3月20日に
SFのことを書いたんだけど、そのときに書いた火星シリーズのことをちょっと。
先日いろいろSFのことを調べていて、火星シリーズの合本版が東京創元社の創元SF文庫からずいぶん前(7年くらい前)に出ていることを知った。しかも武部本一郎の挿絵などはもとのままというので第1集をamazonで買った。第1集は「火星のプリンセス」「火星の女神イサス」「火星の大元帥カーター」の初期3部作である。いわゆるスペースオペラ(宇宙活劇)の、荒唐無稽、ご都合主義満載なのだがほぼ30年ぶりに読んでみて昔の通りのワクワク感があって一気に読んでしまった。やはり傑作だよ。今読んでもけっして古びた印象はないし、久しぶりに見た武部本一郎画のデジャー・ソリスはやはり美しい。これが映画化されることになったらやはりデジャー・ソリスを演じる女優はそう簡単にはいないよなあ。もっともアメリカで美人だったら納得するのだろうか。前にも書いたけど日本人にとってデジャー・ソリスは武部本一郎の絵なんだよね。
スターウォーズとかロード・オブ・ザ・リングとかを見ておもしろいと思う人は火星シリーズはおもしろいと思う。ただし、火星シリーズの特徴としては魔法とか魔術とかは出てこない。いわゆる科学技術(もちろんSFとしての)が中心となっている。飛行艇とか空気製造器とかが出てくるのに戦う武器は主に剣であるところもおもしろい。

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