目標は残留ですから、ナビスコカップはそのために使って欲しいと思います。
もちろん、ナビスコカップのタイトルが欲しくないということではありません。
結果としてトーナメントを勝ち上がり、タイトルが獲れるならばきっと喜ぶと思います。
しかし現在、ナビスコカップのことを考える余裕は浦和レッズにはないと思います。
初タイトルはナビスコだったので、こう書くことは心苦しく、残念なことなのですが…
ナビスコカップよりもJ1に残留することの方が、いまの浦和レッズにとっては重要です。
リーグ戦を戦う上で、勝利が必要なのであればどんなに不格好であっても勝ちに行くべきだし、
新しいことを試す必要があるのであれば、勝敗を度外視してでも試してもかまいません。
週末に向けて休養が必要ならばそれを目的とした戦い方をしてもかまいません。
全てはリーグ戦の残り9試合のことだけを考えてプレーして欲しいと思っています。
純粋に勝利だけを望んでいない自分は、浦和レッズのサポーターではないのかもしれません。
どんなに無様であっても、自分の住む街にある浦和レッズが大好きでした。
自分は、浦和レッズを通して、嬉しさや、喜びや、悲しみや、悔しさを感じてきました。
いま、自分が浦和レッズに望むものは “ロマン” でも “輝きを取り戻すこと”でもなく、
浦和レッズが 「普通のフットボールクラブになる」 ということ、ただそれだけを求めています。
いつか素晴らしい個性が絡み合ったサッカーが出来るようになることを信じたいです。
個人の頑張りが組織のチカラとなり、組織のチカラが個人の頑張りの助けとなって欲しいです。
レッズが組織として共通意識を持ち、全員が同じ方向を目指して戦える組織であって欲しいです。
ナビスコカップを獲っても、天皇杯を獲っても、J1に残ることはできません。
前回とは違って降格してしまえば、もうJ1に上がってくることはないと感じています。
明日の試合、純粋に勝利だけを望んでいない自分は、スタジアムで戦う資格はないと思います。
明日はただ静かに、そこで行われる試合を見守りたいと思います。
今季、怒りや悲しみを感じる自分がとっても惨めに思えてなりません。
自分にはクラブを変える力はありません。姿が見えない人には崩壊させるチカラがあります。
どちらを向いているのかわからない人たちが、大切な浦和レッズを滅茶苦茶にしていくのです。
そして自分は崩壊していくのを見ているだけであり、その崩壊を止める術はありません。
浦和レッズの選手たちよ、頑張って欲しい。全てはリーグ戦残り9試合のために。

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