「VRMoNLINEの問題点(第2回:ケース別に考える)」
VRM-Nietzsche
さて、それでは前回申し上げたアイマジック社が触れられない禁断の領域について、ケース別にどうなるか考えてみましょう。
つまり「
VRMoNLINEの失敗によるサービス提供中止のケース」と「
アイマジック社解散のケース」の2つです
(こりゃ書けんわな、アイマジック社には:笑)。
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1)VRMoNLINEの失敗によるサービス提供中止のケース
VRMoNLINEのアカウント維持費1000円は部品購入費としても使える訳であり、もしサービス終了によって購入部品が使えなくなっても、それはアカウント維持費分だったと割り切れば問題はないでしょう。しかし、恐らく多くのユーザーはそうは思わないのではないでしょうか?「買ったものが使えなくなるとはどういうことだ!!」と暴れ出すのは必然のように思えます。
よって、まず、
Gポイントの追加購入による部品購入は現時点ではユーザーにとってリスクが増加するだけであるということが言えるでしょう。
さて、もしここでVRMoNLINEというサービスの中止後もアイマジック社が存続する意思を持っているならば、このユーザーの怒りを無視することは信頼の失墜に繋がることとなり、いずれにせよ最終的には、この世界には存在できなくなることを意味しています。故に、VRMoNLINE終了以降、また従来のパッケージ販売に戻るのかどうかはわからないですが、このユーザーの声を無視することはないだろうと予測できます。
実はこの懸念というものは国際鉄道模型コンベンションで質問攻めをする前からあったものです。よく思い出して欲しいのですが、私は2008/8/10「
VRM oNLINE聞き込み調査報告」の記事で書きました。「パッケージ販売は一応終了」と。この「
一応」という言葉を聞いた瞬間に私は「
やるなオッサ・・・、もといアイマジック」と思った訳です(笑)。あの記事を公開した後、確かアイマジック社のホームページ内の何処かで、VRM4が完全に終わった訳ではない旨の一文がちょろっと出ていましたしね。
つまり、ユーザーも手探りですが、アイマジック側も同じく手探り状態なので、「今後どうなるかはやってみなければ誰にもわからない」というのが本音なのだろうということです。
石橋を叩いても渡らなかったようなアイマジック社が、社運を賭けてVRMoNLINEというイチかバチかの大勝負に打って出るはずがないだろうと私は思っています。アイマジック社は非常に慎重だし、ある意味クレバーなのです
(スーパーバイザー制度もうまく機能さえすれば、こんな美味しい話はないでしょう?)。
ズバリ言ってしまえば、VRMoNLINEなんて販売チャンネルの1つでしかないという見方ができるはずで、勿論やるからには成功させたいでしょうし、VRMoNLINEが順調に進めば、そちらをメインストリームとしたいと考えているのは間違いないでしょうが、もしも失敗したら元に戻せばよい。その辺のリスク回避を全く考えないような会社ではないと私は感じています。
アイマジック社は今でもVRM4パッケージを販売し、VRMoNLINEにとっても
お得なまとめ買い用製品としてプッシュしています。これも予想通りの動きです。よって、今後もVRM4とVRMoNLINEは平行して販売されるはずであり、
VRMoNLINEに付加価値を付けるという両者の差別化は当然行なわれるもののVRM4を完全に切り捨てるという選択肢はアイマジック社には無いはずなのです。
(蛇足ながら、両者の差別化に不満を漏らす言動は、ビジネスを理解していないだけの幼稚な行為としか受け止められないはずなので、良識ある皆さんがそんなことをするとは思っていないですが、ビジネス社会を知らない若い学生さんも多分いるだろうと思うので一応書いておきます。)
話を戻します。よって、もしVRMoNLINEが中止になってもアイマジック社が存続する意思を持っているなら、VRMoNLINEで購入した部品や車両の使用権は、VRM6になるのかどうかはわかりませんが、何かしらの形で還元されるだろう。というのが私の読みです。
これを信じるかどうかは貴方次第ですが、私はそう思っているので、このケースについては比較的楽観視している訳です。
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2)アイマジック社解散のケース
一方、こちらのケースは深刻です。
ghost氏が撤退して「とれたてVRM」が無くなり、ネットVRM界隈は一時混乱していましたが、アイマジック社解散に伴うVRMoNLINE中止という事態は、そんな混乱の比ではないでしょう。
突如としてVRMoNLINEが2度と使えなくなるのですから。
これは現時点ではどうしようもないでしょうね。勿論、後で対策案は書きますが、この事態を想定した提案をアイマジック社が受け入れる可能性は低いような気がしますし。
結局のところ、このケースではVRM4も再インストールは出来なくなるはずですし、行く行くはVRM4も消滅していくことでしょう。そして恐らく単品のVRM3までが生き残るという状況になるでしょうね
(「VRM3特急列車大全集」も確かアウトだったよね?)。
しかし、この不安要素を取り除く
(いや完全に取り除くことは不可能そうなので少しでも緩和する)ことが出来ないと多分辛いことになりそうなので、ここが1つの天王山になることでしょう。
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という訳で、前者は楽観視できるけど、後者はやや旗色悪いですね。でも、ここを乗り切らないと、恐らくメーカーもユーザーも共倒れになるのではないでしょうか。いや、メーカーが倒れた時の対策の話だから、それも可笑しな話か。まぁそれが早くなるか遅くなるか
(どこかの会社と違って「永久」なんてアホなことは言わないよ:笑)の違いかな。
<続く>