では、問題のクハ専用部品「B9」加工について。
まぁ「表側全面を削らない」のであれば、やることは「裏側の必要な部分だけを削る」というだけの話なんだが(笑)。

まずは写真のように裏側の黒く塗った部分を0.2〜0.3mm程度削った。こういう削り込みはデザインナイフやカッターよりも彫刻刀の方がやりやすい。
で、仮留め固定して確認。

見た目上は問題ない。が、ココに前面パーツを嵌め込むとどうもしっくりとしない。どうやら前面パーツのツメが上手く収まっていないようだ。
そこで、

このようにツメがかかる部分も同じ高さに削り込んでみる。
前面パーツに「B9」を嵌め込んで確認してみると、

右側の削り込んだ方はツメがしっかり収まっているが、左側の削っていない方はツメの折り返しが届いていないことが判るだろう。
ということで、結局この「B9」という部品は、設計が原因か製造が原因かは知らないが、厚みを間違えて作っちゃいましたという部品だったことが判る訳だ。まぁ、他の部分の出来が良いだけに、こんな部分を削れなんて書いてあれば、直ぐに「ミスったな」というのは容易に想像は出来る訳だけどね。
で、最終的には、

このように黒い部分を削り込んで加工完了としたのだが、刃物の扱いに自信がない人はメーカーの指定通り表面をヤスリがけして削っていく方が良いだろう。力技にはなるが、その方が無難と言えば無難だろう。
あと、この部分には運転台が取り付くのだが、

私のやり方では本来の位置よりも運転台が奥に入り込んだ状態になるはずである。が、今のところ、その影響で干渉が起こるということもないようなので、その状態のままにしている。
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<前面組立>

屋根が少し浮いているが、これは最後まで押し込んでいないからであって、それをやると分解する時に多分またバラバラになりそうだからというだけのことである。
なお、前面組立時に注意した方が良いと思われる点が1つある。
それは組み立て順。当初私は前面パーツに窓ガラス部品を嵌め込んでから車体に取り付けようとしていた。しかし、それではなかなか上手くいかない上に、たとえ上手く組み立てられても何処かしらパーツが浮いてしまうような状況が続いた。その状況から窓ガラス部品の厚みも間違っているのかと思い、一部を削ったりもしたぐらいである。
ところが原因はそこではなかった。色々と試した結果、まず先に車体側に窓ガラス部品を配置し、その後で前面パーツを押し込んで嵌め込む。そうすると何故か上手くいくのである。未だにちょいと不思議な感じがするのだが、多分前者のやり方では何処かで何かが引っ掛かっているのだろうな。
上側で嵌め込んでいるから、構造的に仕方ないのだろうが、

下部に少し隙間が出来るのが気がかりではある。まぁ接着しないのでは仕方ないか。
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既に結構長くなってきたから、残りは次回にするか。