五里霧中では何も出来ない。そう、その時一番必要だったことは状況を把握するということ。つまり、現在の総電力使用量を表示できる機器が必要だったのだ。そして、それを家族にも見せて興味を持たせ、1人単独で行うのではなく家族全員を巻き込んで節電方向に持っていくことが重要だったのである
(何かあの時と似てるなぁ)。1人でも馬鹿みたいに浪費している者が居たら他者の努力も水の泡と消える。それは最も愚かなことであり、間違いなく失敗への道となろう。
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そんな訳で使用電力量の「見える化」のための装置は、リーン・エナジー社の「
はやわかり」という商品で、たまたま
密林で見つけたものである。
<無線受信機とワットモニター>
「
電力の見える化で 「15%の節電」 が可能!」なんていうことが書いてあったが、そんなもの眉唾ものだろうと思っていた。しかし、実際に大幅に挽回できたことを考えると、満更嘘でもないなぁという感じはする。但し「見える」というだけで解決できるものではなく、積極的に節電に努めなきゃ全く無意味のはずだ。
で、導入した結果、現在何ワット使っているのかが分かり、「こんなに使っているのか?!」と私だけでなく、家族も皆思ったため、その後の節電対策は家族一丸となり、非常に節電対策に対し協力的になった。本当にこれが成功の鍵だったね。
でも・・・その値、
実は間違っていたんだ(笑)。いやぁ、私も後に散々悩まされた幻の電力。
何が何ワット使うのかはワットモニターで計っていたから把握できていた。しかし、それらを足しても、どう考えても届かない。一体何がそんなに電気を食っているんだ?と悩むこと数日、ある時4KWを超えたのだがブレーカーが落ちないことに「絶対に何かがおかしい」と気付いた。何故なら我が家は30A契約だからだ。
電気ポットやオーブンの動作時は1000Wなのに、2000W近い表示が出ていた。これはきっと2倍の値が出ていると思い、サブのブレーカーを全部落とし、1つずつ何ワット使っているか計測し、自分が考えた理論値と比較する。すると、やはり2倍の値だったのだ。
そこで説明書をよく見てみると、「
40A以上の場合はメインブレーカー2次側から3線出ているのでセンサーを2個取り付ける(30A以下の場合は2線しか出ていないのでセンサーを1個取り付ける)」というようなことが書かれており、結局30Aなのにセンサーを2個取り付けたから2倍の値が出ていたという結論に至った。
<間違っていた時にはケーブルが2本入っていた送信機>
しかし、これが功を奏したような気がしなくもない。これといって大きく電気を食いそうなものが何も動いていない状態で7〜800Wという値が出ていたら、そりゃ誰でも驚くわなぁ(笑)。
なお、この機器は取り付け不可のケースがあるので
ココを参考のこと。
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その後、家族は自らテレビの主電源スイッチを切ったり、画面を少し暗くしたりした。私は元からだが殆どテレビを封印しているのであまり関係ない。
エアコンは去年節電重視で購入したばかりなので何も考えていなかったが、これまた家族が自らフィルターの掃除を済ませていた。なお、私はエアコンは使わない。今度屋根に断熱塗料を塗り、屋根裏の換気扇を強力なものにしようと思っている程度だ。
それ以外にやったことは、
・ネットワークの見直し。
私の部屋には5ポートハブが3個、8ポートハブが1個あったが、それらをまとめて、5ポートハブ2個を取り除いた。
・パソコンの見直し
私がメインとして使っていたPC「zio-1st-PC」はモニター込みで220〜230Wを食っていた。そこで弟から
ATOM PC「zio-4th-PC」を借り、モニター込みで70〜80Wに抑えた。なお、モニターの輝度の変更は消費電力に大きく影響を与える。弟のモニターで計ったところでは最小40W〜最大120Wと80Wもの差が出ていた。
・初代PS3の封印
初代PS3は150Wも電気を食う
(現行の3代目だと半分くらいらしい)。最近私はPS3をブルーレイ再生機としてしか使っていなかったが、大食いであることが分かったため封印し、ブルーレイプレイヤーを購入した。
・待機電力
節電タップを導入し、PCやアンプ等の待機電力を封印した。特にアンプは思っている以上に待機電力を食っていたので注意した方がよい。
というのが今の状況だが、これ以外に電気ポットがどうも保温時に大食いっぽいので、電気ケトルに変更しようかと思っているところ。
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最後にまとめると、苦になる節電は無理であり継続は不可能である。テレビ番組では決して言わないだろうが「
夏場はエアコンは消すな!テレビ消せ!」。そして、楽しく、出来る範囲から徐々に行って、慣れていくということが大切である。更には家族全体を巻き込むこと。これも非常に重要な点であるとお伝えして筆を置くことにする。何かしらの参考になれば幸いだ。