「第7号とは(妄想)・・・何故カントについて語るのか」
VRM-Nietzsche
<前回からの続きです>
私自身はあまりカントには興味がないのだが、多分第7号はこういうことになっているんだろうと思ったので書いてみる。仮説(ただの妄想という話も)だから、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と思って読んで欲しい。
(長文の妄想なんぞに付き合ってられんという方は、この先は読まない方が良いでしょう)
アップデータ4.0.7.0に
鉄橋橋脚の高度決定処理を仕様変更
※アイマジック規格の鉄橋橋脚は、部品上面+4.5mmにレールを設置していたが、+0.0mmに仕様を変更。あわせて、鉄橋、高架プレートが混在する場合のAI処理を追加。(ただし、レンガ橋脚は支承設置のため部品上面が低い)
とある。
この文章だけで考えると「何をしたいのか」「何のメリットがあるのか」よくわからない。しかし、
カメラがおかしくなったり、
車両が引っくり返ったりという原因も恐らくこの辺の仕様変更から来ているのだろうと思われ、AI処理という言葉を使っている以上、ただ単に橋脚の高度決定処理の仕様変更だけとは思えず、レールの座標系にも何らかの変更が加えられていると考えられるのである。
ポイントが昔のものに戻ったこともそれに関係しているのではないか?と思っていることも付け加えておく。そして、
コロ受けの高さが変わったことについては多分コロ受けの存在を見落としていたのではないか?と思っている。
そう、部品の見た目の座標は変わっていないが、恐らくレール周りに関する見えない内部管理用の基準座標系は4.5mm高さが変わっている。
状況証拠から判断した結果がコレだ。見た目に差はなくともこれだけトラブルが発生したのである。実は相当大きな仕様変更であったと考えるべきではなかろうか。
それだけのリスクを背負ってまで行った仕様変更には必ず意味がある。ポイントが昔のものに戻ったことを考えると6号発売前から準備が進んでいた重要なプロジェクトであろうということも推測できる。私はそう考えるようになっていた。そして、これに「TOMIXからカントが出る」という情報を組み合わせると、全てはこのための準備かっ?!と思ったわけである。

この図はVRMの車両がなぞっていく原点が断面図上で何処にあるのかを考えるための模式図である。
1・・・レール部品下端
2・・・レール上面
3・・・台車付根
この中で3番は車両毎に高さが違うと思われるのでまず消える。そうすると1番か2番となるわけだが、ここで仮説を立てる。
「6号までは1番の位置だった。それが7号から2番の位置となった。」
何も問題がなく今まで通りで良いならば、1番の位置で十分なはずである。レールの位置座標もVRMの車両がなぞっていく内部管理用の基準座標も同じ方が管理もしやすく便利である。恐らく処理速度でもメリットがあるだろう。
では、何故そんなことをしたのか。その答えが「カントの再現のため」である。
その前に、7号での現状が2番の位置であるという証拠を示しておこう。
これはtenhama氏が見つけてくれた問題をようやく再現(なかなか出現してくれなかった)したものである(tenhama氏に感謝)。

きっちり側面に合わせ、レールで片方の車輪が見えないので車体のラインをオフセットし、車両の中心(二軸車両なので)から垂線を下ろしたものである。すると車輪の下端のラインと垂線の交差点がレール上面のラインと重なる。つまり、車両はこの点を中心に引っくり返っているわけであり、ここが車両を管理する基準点なわけである。
「6号までは1番の位置だった」ということは証明が出来ないが、「今現在は2番の位置である」ということはこれで証明できたはずである。
話を戻そう。「何故1番の位置から2番の位置への変更がカントの再現に繋がるのか?」ということを説明しよう。

左が1番の位置の時の傾斜状態、右が2番の位置の時の傾斜状態である。
これを見れば一目瞭然であろう。1番の位置であれば傾斜させると台車の座標が基準点からyz方向どちらもズレる。つまり回転行列による計算式を組み込まなければならないため、処理ルーチンが複雑になるし、その結果表示速度も遅くなる。一方、2番の位置に基準点があれば直接傾きを指示すれば良いだけである。非常に簡単になるし、当然処理速度もそんなに落とさずにすむわけである。これが狙いなのだ。
ちなみに振り子はこうなる。

多分参照すべき座標系がローカル座標の入れ子状態になるのだろうが、これ以上は今説明しても仕方ないので止めておく。
さぁ、どうよ。アイマジックさん。どうせアナウンスしてくれないだろうから、勝手に想像させてもらいましたよ。
これが真相かどうかはわからないが、もしこういうことをやっているのだとしたら、水面下でコソコソやっていないで、ユーザーにも堂々と公表したらどうですか。(この辺の話はghost氏の
コレに通じると思われる)
「
こうこうこういうことを実現化させるために、こういうことを採用いたしました。わたくしどもの環境でもテストを繰り返しておりますが、ユーザーの皆様の様々な環境に対応させるためにはより多くの検証例を必要としております。つきましては、こうこうこういう面で問題が発生する可能性があるかもしれないと推測しておりますので、この点に関係しそうな問題を発見されましたならば、ご一報いただけると幸いです。」みたいな感じでさぁ。
ユーザーだって将来的な展望が見えればヤル気になるし、現状の問題を直してくれるなら積極的になるのではないだろうか?(まぁ今でも積極的だが)。ブログの良いネタにもなることだし(笑)。メーカー側にとってもデバッグ情報が集まるんだから、お互いに損する話じゃないでしょ? その辺のユーザーとのもっとうまい関係を構築した方がいいと思う。「人手が少ないからスーパーバイザー制度を導入しています」なんてこと以上に大きな効果があるはず。ネットVRM界には様々な職種のスキルの高い人々がいるんだから、色々なアイデアもたくさん出てくる。こんな多才なユーザーという資源が活用できる状況って、なかなか無いと思う。恵まれているはずだよ。それを生かさないというのは非常にもったいない話だ。
まぁいいや。ここからが本題だ
(え〜ここから?)。
カントや振り子を再現するために各車両のローカル座標を参照するルーチンを作るならば、ついでに各車両毎にカメラが割り当てられるようにしてくれませんか? スクリプトによる選択で良いので。
・・・何故あまり興味のないカントについて私が語ったのか。それはこれが言いたかっただけなのだ。ハッハッハッ・・・我ながら馬っ鹿みたい。
でも「第8号」でJR東日本+TOMIX規格+カントというのは、個人的にはあまりやって欲しくないなぁ。「第8号」は勝負のパッケージなんで、安定したシステムでいって、営業に力をいれてバンバン売って儲けて欲しいのだ。そして「第9号」でTOMIX規格+カント+振り子をやって欲しいなぁ。その時はJR北海道かJR九州がくるだろうと思っているのだが、N700系というとんでもなく強力なライバルがいるから、どうなるかは読めない。私は新幹線には興味がないので、振り子ならやっぱりFURICO28xでしょ。591系やVSEも振り子化するのかなぁ。
などという妄想でした。

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