朝6時起床。
起きたらスーパーVAAM。
6時30分に最後のトイレ(上手い具合に済んだ)。
ストレッチ。
ウェアなど最終確認。
朝飯は抜き。
これは作戦ではなく、単純に時間が無かったから。
8時頃に新宿駅到着。
スーパーVAAM摂取。
急いで着替え&荷物預け&出走レーン移動(8時45分)。
出走まで40分近く道路上で待つ事になる。この間にトイレ小をもよおすが、今からトイレ並びは無理ってもんだ。40分間立ちっぱなしはそれなりに疲れる。それに寒さも気になる。(ちなみに、新宿駅構内からトイレは大渋滞である。期待しない方が良い。)
そしてついに、向こうの方で号砲が鳴り、2012年東京マラソンスタート。気温は多分5度くらい。やや厚めの曇り(青空にはなりそうもない)。風は気にならないレベル。
西新宿を抜け、新宿大ガード下が見えた時の、ランナーが街道を埋める様を見た時、かなり興奮した。あまりにも壮大な光景に見えた。かなり感動した。そんな感じで5キロを目指す。
市ヶ谷あたりで、気になっていたトイレを済ます。しかし10分ロス。まあ、先は長い。確実に安全策。
5キロ。時計は55分だか掛かっていた。普通なら35分、スタートで10分+、トイレで10分+、そんなところか。体調はかなり良い。25キロまでは確実にいつものペースで走れると確信。
10キロ日比谷周辺。トラブル無し、かなり楽しい。大宮アルディージャの塚本氏をパス。寒さは皆無。SAVASのゼリーを半分摂取。ラップ32分
15キロ品川折り返し付近。折り返し付近でストレッチ。ある程度、筋肉疲労を感じる。全身ピンク色タイツのオードリー春日をパス。ラップ33分
20キロ日比谷前。腹が減り始める。沿道からあんパンなどを頂く。まだまだ走れる。ストレッチ。SAVASの残り半分を摂取。ラップ33分
25キロ付近、確かに筋肉的には疲労がだいぶ有る。ストレッチ時間を大目に取る。バナナなども摂取。雷門までの道や距離感を全く知らない。いつかは着くのだが、不安だ。ラップ33分。
30キロ 雷門通過後しばらく行った地点。24キロ辺りで感じていた筋肉の激しい疲労は、何故かこのあたりでは軽くなった。沿道の声援は確実に足を軽くさせている。意識的に子供達の声援に応え、ハイタッチしたり人形焼等を貰ったりする。気がついたら痛みは頭から消えている。SAVASゼリーを1本摂取。ラップ33分後半。
35キロ 築地 個人的にはホームと言えるエリアに突入した。しかし、ちょっと前の東銀座あたりで筋肉の、いや、全身の疲労感が一気に来た。ハンパない。カレー大盛りを食べた直後に走るのより辛い。身体にGOが掛からない。息は切れてない、寒気もない、空腹感や渇きもない。エネルギー切れか?極度の筋肉疲労なのか?身体からバネが失せ、筋肉だけで走っている感覚。砂浜を走っているかのような。脳みそが身体にリミッターを発動させたかのような。こんな状態で佃大橋に突入。ラップ36分。
佃大橋。橋の半分位は事実上の自動車専用道だ。歩道もなく、防音壁に囲まれている。声援の消えたレース。ふとワレに帰る。何の為に走ってんの?そんな野暮ったい自問自答を繰り返す。
橋の中程、まだ声援は無いエリア、普段なら完全にキチガイに例えられてしまう程の絶叫でランナーに向けて声援を送る、ひとりのボランティアスタッフがいた。あまりの絶叫にランナーも戸惑い気味に感じたが、このエリアともなるとそれぐらいの強い言魂でないと、消えかかった情熱を再び燃やさせる事は出来ないのかもしれない。正直、彼女が何を絶叫していたのかは覚えてない。しかし、自分に負けない・歩かないを再度頭に、何とか走り続けた。
橋を抜け、豊洲エリアに突入。完全に我がホーム。いつもの通勤エリア。距離感バッチリ。我が社の下に知り合いが居たら自分の走りはどう見えるだろう。走ってるつもりなんだが、そう見えるかな?良くも悪くも誰も知り合いは居なかった。非常にゆっくりとしたペースで走る。こんな疲れ果てたランナーばかりが走る様を見て、沿道の方々は楽しいのだろうか。しかし、まだ歩かない。
40キロ 有明入口 もはや身体は言うことを聞かない。完全に自分との戦い。とにかく前を向いて一歩一歩前進するのみ。もはやジョギングではなく根性試しである。イエス・キリスト様を湾岸道路越えの坂で抜く。裸足で走っていた。かなり衝撃的なコスプレだった。坂を越えようとする彼は、まさにゴルゴダの丘を目指すイエス。ラップ39分。
42キロ いわゆる最終コーナー。テレビに映るゴール前の入口。残りがあと195mなんだとすぐに理解できる作りになっている。大袈裟だが、感極まりそうになった。俺にも完走できたぞ、と。噛み締めるように走り、完走。
完走メダルやらを受け取り、帰り支度編へ。
もう一話 引っ張ります。

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