2010/3/20

大学等進学率  学校

 義務教育ではない高校の進学率が日本全体で98%というのは、非常に高い。
 これは、進学する本人の向学心の有無にかかわらず、子供の将来のために何とかして高校を出させてあげたいということで、保護者である親が必死の努力をしているからであり、国公立であれば学費も格安だからである。
 親としては、子供に意欲があれば、大学まで、できれば大学院まで出させてあげたいと思う。
 本当に必要なのは、公立高校の無償化ではなくて、大学、短大、専門学校の学費の減額である。
 経済成長に伴い、大学・短大・専門学校への進学率は、平成4年には50%近くに達した。
 平成15年には、幾らか下がって、大学の進学率が25%、短大への進学率が5%、専門学校への進学率が15%で、大学・短大・専門学校への進学率は45%ぐらいになった。
 高校まで100%近くの進学率なのに、そこから先、急に45%まで落ち込んでしまうのは、子供達の進学熱が急に冷めるのではなくて、経済的な事情等で高校卒業後就職せざるを得ない人が半数以上いるということだろう。
 公立高校を無償化することで、高校進学率を98%から100%にすることよりも、大学等進学率を45%から50%、60%、70%、80%へと上げていくことが、日本の国としては大切なことである。
 大して勉強は好きではないが、せっかくただで教えてくれるのだから、行かなきゃ損だという理由で高校に行く人が増えるだろう。本来高校は、向学心旺盛な人が選ばれて行くところである。
 意識と実態とのギャップを埋めることが大切だ。
 すなわち、希望どおり大学等に進学できる人の比率を45%から100%に引き上げることこそが必要である。
 もう一つ、家庭の事情で大学等に進学できなくても、自力で大学等に進学できる道を閉ざさないことだ。
 法政、明治には夜間部があったが、数年前に揃って全部廃止されてしまった。
 これにより、自力で通学制の大学に行こうという多くの人の道が閉ざされてしまった。
 放送大学ができてから、放送大学ができたのだから、夜間大学は廃止しても構わないだろうということで、夜間大学がばっさばっさと切り捨てられてしまった。
 そして、親に経済的な余裕がないと、通学制の大学には行けなくなってしまった。
 融資制度の拡充も必要だろう。低利長期の住宅金融のような融資も必要である。
 多くの人は、債務に苦しんでいるのではなくて、高利に苦しんでいる。
 18%は安いという広告(10万円借りて1か月1500円)もされているが、銀行預金金利が1%以下の時代(年利1%の場合でも、10万円預金して1か月の利息は83円)に18%は、まだまだ高い。
 現在、大手銀行の普通預金金利は0.04%である。年利0.04%の場合、10万円預金して1か月3.3円の利息がつく。
 1000万円預金がある人でも、1か月預けて利息はわずか330円である。
 年利18%は、年利0.04%の実に450倍の高金利なのである。
 借金が雪だるまのように膨らまなければ、借金の返済は、時間をかけてできるはずである。
 卒業後20年間で償還のような低利長期の融資制度が必要である。
 放送大学と夜間大学は違う。
 夜間大学は、内容において昼間の大学と遜色ない。
 毎日生の授業を受けることができる。
 毎日クラブ活動をすることもできる。
 毎日、先生や友達と顔を合わせることができる。
 放送大学を作ったから、夜間大学は廃止しても構わないという考え方は間違いだ。
 家庭の事情で大学に行けない人が、行ける人と同じくらいいると思われる。
 大学等の進学率を高めるために、夜間大学は今後も必要だと思う。
 自力で通学制の大学に進学する道を閉ざしてはならない。
 昭和43年ころ、高校の月謝は800円だった。3年間の合計で3万円くらいだった。
 今と貨幣価値が違うかもしれないが、この時すでに無償に近かった。
 昭和46年ころ、予備校の年間の学費が90000円だった。
 親に無理を言って調達してもらった。
 私は、私立は高くて無理だからと思って、国公立しか受けなかった。
 しかし、私立の昼間を受けたとしても、アルバイトをする気持ちがあれば、何とかなったと思う。
 行く人と行かない人との格差をなくすために受益者負担ということで学費が値上げされて、それが今は行き過ぎとなって、昔よりはるかに大学に進学しづらくなっている。
 大学の夜間が、昭和50年ころ、年間で12万円だった。
 今は、昼間だと、文系でも120万円だから、大変である。
 大学等の学費を減額ないし補助することで、大学等進学率を上げることこそ大切なことである。
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