2005/3/31

速記について  歌声喫茶

 速記は、人間が自分の目、耳、頭、手、足を使って機械に頼らずに人の話を書きとめるための最高の方法なのです。

 録音・録画機器、パソコン・パソコンソフトが発達し、非常に便利な時代になりましたが、人間の目、耳、頭、手、足もこれらに負けないくらい精巧ですばらしいものなのです。

 速記の方法そのものは、この120年間でかなり進歩しましたが、まだ全国統一し、一般化、義務教育化するまでには至っていません。

 しかし、速記の手軽さ、すばらしさは未来永劫変わるものではないのです。

 人間の頭というのは、10年前、20年前に見たテレビ番組でも無意識的に覚えています。自然に人の顔やふるさとの風景、街の風景を覚えています。すばらしいものなのです。

 液晶ハイビジョンテレビが自然のように美しい映像を運んでくるようになりましたが、肉眼に写る風景の精巧さ、きめの細かさにはなかなかかないません。

 また、録音していなくても、常に人間の耳は周囲の音をキャッチしていますが、機械は、セットして電源オンの状態でなければ作動しませんし、マイクから近い音しかとりません。

 人間の耳は、100メートル先の音も、50メートル先の音も、10メートル離れた音も、目の前の音も、それなりにキャッチすることができるのです。

 人間とはすばらしいものなんです。簡単に機械には負けないんです。

 速記者は人間録音機、人間ビデオと言っていいかもしれません。機械の力をバックにして、ますます正確で速い会議録の作成が可能となりつつありますが、速記者がその軸になって頑張らなければ、本物の記録はでき上がりません。

 どこに句読点を打ち、どこで改行し、どんな漢字をあてはめ、どう送りがなを送るか、正確な会議録を作るには速記者のきめ細かな経験と判断が必要です。

 使用された原稿や本や新聞やその他いろいろ参考文献を参照すること、わからないことを本人に問い合わせたりインターネットや辞典で検索して探すことも、機械にはなかなかできないことです。

 人の名前や顔、肩書きをチェックするのも、速記者ならではの大切な仕事です。

 人の動きや表情も、速記者の目はとらえているのです。音にならない音、変に聞こえる音も、意味を考えて正確に判断する頭が、速記者にはあります。
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