広島・長崎の思い出(番外編2)
日本人の外国人(特にフランス人)に対する歓迎振りのすごさについては、どこかで書いたと思うが、この陰には実は重大な問題が隠れている(と思う)。
それは、「真の国際交流」ができていないことである。では何が「真の。。。」かと言うと、「腹を割って話し合う」ことだと思う。
これについてはフランス人の何人かからも言われたことである。「青年の集い」などの交流の場はあったが、どうしても「お客様扱い」される。一部の「積極的」日本人(特に女の子)をのぞいて、自分から声をかける日本人ってかなり少ない。
「こんなにフランス人が来てるんだから、誰とでも好きなだけ話しなさい」と放り出されても、なかなか話せるものでもない。もちろん言葉の壁がある。フランス人側で日本語ができたのは一人もいない。日本人側でフランス語ができたのも僕以外に数人いただけだ。これでは、いくら僕が頑張って通訳してあげようと、絶対的に無理がある。また、英語で意思疎通していた人たちもいたようだが、いかんせん、お互いの語学力が不足しており、どこまで中身のある話ができたのだろうか。。。?
せっかくの「腹を割って話し合う機会」なのに、それができなかった。非常に残念だと思う。しかし過ぎてしまったことは仕方ない。来年に向けて、是非何でもいいから外国語を勉強してほしい。一番手っ取り早いのは英語だろう。「アメリカ人の英語」が話せなくても、「インド人の英語」でもなんでもいい。一年あればとにかく自分のことくらいを話せる英語力はつけられるはずだ(僕は自信がないけど)。フランス語だって、その気になれば、一年で何とかなるかも。。。
今回来ていた韓国人青年は「いずれ、通訳が必要なくらいの代表団を連れて来たい」と言っていた。だったらハングルでもいいかも。一番近い核保有国中国だって来ている。彼らに「バシッ」と言えるくらいの中国語を身につけるっていうのもいいんじゃないかな。
目下、僕はいつまで経っても身につかないアラビア語をやっているけど、今度こそ、「自分のやってることは言えるくらい」になりたいと思う。
平和運動「だけ」やるんじゃなくて、同時に語学力を身につけよう。そうすれば、9条の精神を自分の言葉で世界に発信できる。広島・長崎を二度と繰り返させない気持ちを自分の言葉で伝えられる。日本発の平和運動が本当の意味で世界規模になるために、未来の「平和のメッセンジャー」の責務として。

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